logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

『ジョゼと虎と魚たち』。

地元のブックオフで原作を見つけて、読んでからつい借りて見てしまいました。書きたいことはいろいろあるけどなぜか無性に目が疲れてるんでまた後で(って言うと大抵書きませんが)。とりあえず言っときたいのは、これから映画見てから原作読むつもりの人は、原作先に読んどいた方がいいと思いますよ。文庫で30ページくらいしかないだけに、映画で思いっきり話膨らましてるから。
いくつか感心したシーンもあったんだけど、ネタバレになるから言わない。見てる最中はきっちり作品に浸れて、すごく楽しめたんですけど、なんかこの頃あらゆる創作物を見る度に、「これはこう撮ったんだろうなぁ」「こう言う意図があったんだろうなぁ」とか言う考えがよぎってしまいます。ほんの少しの時間でも創作者を気取ってた人間ならわかると思います、この逃れられない呪縛。そこで創作者に徹することが出来ればいいんですが、もう創作者であることに疲れて、諦めてしまった自分にとっては結構つらいです。過去にもこう言う時期があって、しばらく過ぎてたんですけどね。劇中のセリフで言えば、「なんでお前がここにいるんだよ!思い出しちまったじゃねぇか!」つっても見てないとわかんないよねー。
心に触れる作品は、頭じゃなくて心で触れ合いたい。なのに、どうしても頭が邪魔してしまう。それがつらい。
でもつまりは、この映画はそれだけ心に触れる作品だってことですよ。原作先に読んでる者にとっては、ラストに驚かされたけど。驚かされたと言うより、「あー、最後はそうなっちゃうんだ…」みたいな。