logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

system F 6月例会。

最近クイズの話増えてるなぁ。前は月に1回あるかないかって感じだったのに*1、今月これで2回目だよ。そんな訳で今回はF史上3人目の単独企画「tksonicは君に語りかける」(嘘)。
まず会場まで徒歩3分だと言うのに逆方向に歩くと言う大チョンボ。そして着くと部屋がひたすら暑い。それでも例会は始めなければならない。と言う事で「はい全員注目!…20分休憩!」部屋が冷えるまでみんな昼飯とか買ってくることに。つーかなんだこの展開。結局20分で戻って来なかった連中がいたり、暑いせいか自己紹介がいつもよりグダグダだったりして、企画開始は大幅に押して14:20。
今回はタッグマッチ。まずは15分ペーパー、なんだが問題が7問しかない上に、結果的には15分のうち13分を1問に費やすようなペーパー*2。そして最重要要素となるパートナー。今回は参加者20人中、初参加が3人いたんですが、2人は6、7年くらいクイズやってて慣れてる人なのに対し、自分のパートナー、なんと今年大学入ってクイズ始めたばかりで、たまたま企画者に呼ばれてやってきた女の子。言ってみればクイズに関してはほとんど素人。五十音順で並べた結果、俺に回ってきたんですけど、そんな子のパートナーが果たして俺でよかったんだろうか…と不安。けど自分がわからなかったペーパーの1問をあっさり埋めてくれたり、しょっぱなから助かった。
で、次は早押し57問。ざっくりと言うと押してから「自分で答えたら+3点、パートナーに振ったら+5点、誤答は回数ごとに減点がかさむ」とか言う形式だったので、とりあえずお互いに趣味とか得意ジャンルとか聞く。で、共通の得意が「お笑い」「芸能」「テレビ」とか、共通の苦手が「スポーツ」「世界史」とかで、おいおい丸かぶりじゃねぇかこのタッグ。通常のタッグマッチなら得意ジャンルが同じ同士が組むと不利になるんだが、少なくとも形式なら逆に、わかったらほぼ確実に相手に振れる、と言う面で有利。しかも俺は企画者のtksonicと得意ジャンルがかぶり*3、相方さんはそのtksonicの後輩。今になって冷静に考えると結構いい組み合わせじゃないか。事実、このラウンドは10チームから3抜け、しかも2抜けのチームが誤答しまくって抜けたので得点で言えば2位。しかしなぁ、「英語で「others(アザース)」と言えば「他人」と言う意味ですが/」で全員爆笑*4。記憶してる限りでは「シュート・ザ・ムーン*5、振られて答えた「黒物家電*6、「振ってこいオーラ」を後ろから発して押させて勝ち抜けになった「映画の興行収入ランキング」とか答えた記憶が。ペーパーが15点満点の9点だったにも関わらず、ここだけで30点以上稼ぐ。けどまぁうまいと思ったのはタト・がっタッグ*7、タトさんがボタンに着いてる時にゲーム問題が来て、ゲームメーカー勤務のがっが強烈なオーラを発していたにも関わらず押さなかったものの、次にチャンスが来た時はきっちりと振って正解したこと。
続いて20問早押しボード。今度は1人がボタンにつくが、誰かのボタンが点いてからは2人で相談可能、得点は正解チーム数による、と言うルール。で、Bang・あき坊コンビ*8のうちBangがボタンについてるので、えらい押しが早い。俺は後ろからボードでサポートしてると、なんか4問くらいカンで当たる。10問終了時点でトップ集団にはつく。交替してから1問目が「(前略)Bugglesのナンバーで、」一拍置いて「あ、それはこれしかない!」と思った瞬間、一斉にボタンが動き押し負ける。なんだよー『Video Killed The Radio Star』を俺が押し負けるなんてらしくなさすぎだよー。しかし次の問題、「PUFFYの初のレギュラー番組である」ここで速攻で押される。あれ、これ普通でいいの?と思って「パパパパ」と書いたところにパートナーが「いやこっちでしょう」と「sakusaku」と書く。「あーそうか見てた見てた、ってちょっと待った!PUFFYが出てた頃ならこっちだ」とその後に「モーニングコール」と書き足す。そして正解発表、押したチームは「sakusaku」と書いて誤答、正解はこちらの読み通り「sakusakuモーニングコール」の方で、なんとこれが値千金の単独正解!文字通り2人で出した正解だったので、この1問で最強のチームワークを確信した。これで1抜け出来れば決勝進出に大きく有利になるので頑張りたいが、次の問題「ライブ・エイト」を「ライブ・エイド」と普通に書いてしまい痛恨の誤答。たしかに元の名前とは違う事は記憶の片隅にあったんだが…さらに「沖縄セルラー電話」と言う俺向きのワードが出てるのに反応出来なかったり、なんと『やっぱり猫が好き』を答えさせる問題が答えられなかったり。事前にパートナーに「昔のフジ深夜好き」と言ってたのに…結局前半の絶好調が嘘のように、残りの問題が全くかすらず、勝ち抜けならず。問題があまりにも俺向けだっただけに、真剣に悔しかった。しかしパートナーに「あーでもまだ4位ですよ」と言われる。ここまでの総得点4位、決勝進出枠は10チーム→4チーム。休憩中に2人でコンビニまでダッシュしながら、去来した思いは一つ。
「この子を絶対決勝に連れてく。」
予選最終ラウンドは「!」20問ボードクイズ。正解チームには+(60÷正解チーム数)点、さらに答えの代わりに「!」を1回使えて、使うと自分に点数は入らないが「正解チーム数」に1足される、と言うsystem F恒例の形式*9。この時点でのトップはたしか87点とかで、うちらが76点とか。企画書見た段階からわかってた「今までのは何だったんだルール」。1問でも単独正解があれば一気に決勝進出確定になるんだが、最初の10問のうち答えられたのは1問のみ。さらにまたも深夜番組問を落とした上に単独正解を許してしまい、ますますプレッシャーがかかる。しかし、迎えた13問目。
「映画の制作現場において、「Best Boy」と言えばどんな役割の人?」
…俺が大学で4年間、何やってきたと思ってんだ。記憶に一抹の不安はあったが、学生時代を思い出すように「第一照明助手」と書く。そしてパートナーと相談してから、念のため「第一」を消しておく。そして正解は「照明監督の第一アシスタント、第一照明助手、照明アシスタント」。ここまでずっと「!」を警戒して気配を消していた甲斐があり、これが渾身の単独正解!この時ばかりは全身で喜びを表現してしまった。ボーダーからは40点以上離れ、後半になるにつれて「!」の使用率も高まって得点も高騰しないだろうし、この後単独正解がそうガンガン出たりはしないだろうから、決勝進出はほぼ確定。目標は果たした、とパートナーとハイタッチ。余裕かましてゲームの定石を問う問題に「モノポリー」とか書き始めたり*10、パートナーが「照明助手」の横に「わーい」とか「わいわいワールド」とかラーメンマンとかうさぎの笑点の落書きをしたり*11。ただ得点状況が急変する形式のため安心は出来ないものの、その後も3問くらい正解出来てよかった。「アメリカンコーヒーアメリカーノの違い」とか、普段からアメリカーノばっかし飲んでる人間にとっては常識に近いし。んで正解出す度に「カンが当たるなぁ」「キャメルクラッチ炸裂じゃないですか」とか言うバカなやり取り。ホントに初対面か?けど1位とは1点差だったので、そこが悔しかった。早ボで下手打ってなければ1位で決勝に連れてってあげられたのに*12
ともあれ、なんとか決勝進出。ルールは早押し31問限定、5問先取で優勝、誤答は2問休み。ただし1人2問ずつ正解しなければならないと言う、最後の最後で個人の力が試されるガチ形式。相手はキムヨー・cozenneペア、橙武者・すずりょーペア、akahide・灰色ペア。わりと好調だったはずのヲ・UNOペアやタト・がっペアが落ちてたり、企画者と相性が良さそうだったこまつ・ノダシューペアが何故かほとんど奮わなかったりしてたのが意外だったが*13、とにかく警戒してたのは橙・すずりょーペアだった。他のペアはそれぞれが強くて上がってきたのに対し、このペアだけは予選を通して相性が抜群だった上に、お互いの穴を埋めあってきていた理想的なペアだったので、絶対にこのペアだけは決勝に来させてはいけないと思ってた。自分達の得点を重視して、ボードで「!」は最初から使うつもりは無かったんだが、このペアを落とすために使うべきだったか、と思ってたくらいで*14
で、パートナーは経験が浅い上に自分とジャンルがかぶってるので、ペア内で解答権を奪い合う状況は絶対にあってはならない。だから俺はとっとと2○をつけて、より多くの問題を1人で聞かせれば、ともすれば1○くらいはつけて優勝出来るんじゃないか、と思い、序盤から飛ばした。しかし1問目の『6月の勝利の歌を忘れない』を『あの頃の勝利の歌を忘れない』と誤答。そしたら誤答直後の問題が「濱マイクシリーズで濱マイクが住んでた映画館のモデル」とか言われて、なんだよーと。予想通り難易度は高いため、2問休んでる間に自分のわかる問題は来ないだろう、なら積極的に行って早くパートナーに任せたい。そう思っていたら「ビートルズの『Yellow Submarine』の歌詞で、空は青色ですが、海は何色と歌われている?」カンで手を出してしまい「灰色」と誤答(正解は「緑」)。そして次の問題で事件が。
「アシスタントは佐藤江梨子乙葉。〜」
…ふっざけんなよぉ…あんまりここで動揺した素振りを見せると相手に答えがバレてしまうと思い平静を保っていたが、スルーと同時に思わず叫びだす。スペースシャワーの『梁山泊』なんて差込み中の差込みじゃねぇかよ!!あーもうダメだ俺。この決勝で負けても悔しくないけど、この問題が答えられなかった悔しさは極めて筆舌に尽くしがたい。その次の問題も正解が「(仲間由紀恵with)ダウンローズ」とかだし。もう動揺しまくり。ここまで相性バツグンだったパートナーもさすがに引いてただろうなぁ。さらに「英文の履歴書に写真を貼らないのは何故?」→「人種がわかり客観的な判断が出来なくなるから」と言う問題を橙氏に取られ先に2○を取られる。英文履歴書、常時携帯してるくせに、何押し負けてんだよ俺…。しかしなんだかんだあっても、「セーブが出来るファミコンカセットで、リセットボタンを押しながら電源を切って下さいと言われるのは何故?」→「バックアップ用電池がカセットに内臓されているため、リセットで一旦電流を切らずに電源スイッチを切ると危険だから」をひねり出し、その直後に「あれ、普通の問題だな…」と思いながら答えた「ファミコン言葉」でなんとか2○達成。だが当初の目標から大きくはずれ、残り問題数がもう10問切ってる。そして橙・すずりょーペアは橙2○に加えすずりょーが1○取ってるので、うちのパートナーが1○取ればなんとか並んで同時優勝も出来る。しかし結局展開が動くことは無く、最初の警戒通り、橙・すずりょーペア優勝。と言うか2○ついたのが俺と橙氏の2人しかいなかった。しかもなー、解答権なくなってからも俺が余裕でわかる問題とか来てたしなぁ。最終問題がよりによって「24時間丸ごと岩井俊二」で録画した『少年たちは花火を横から見たかった』だったし…。
総括。とにかく、パートナーを勝たせてあげたかった。「仕事量は9:1だったじゃないですか」とか言われたけど、企画中を通してなんか妙にウマがあってたり*15、単純に一緒にやってて楽しかったので、むしろこのパートナーじゃなきゃ決勝までは行けなかったと思う。いや行けたとしてもここまでやる気は出なかったと思う。むしろ9割方の正解を自分が出した上で、1点差の予選2位だったことを考えると、他のパートナーだったり、個人戦だったりしてたらほぼ確実に優勝してたと自負出来る。けどいつもの奴らと組んで勝ったとしても、なんか卑怯な感じもしたしね。今回決勝に行った4組が4組とも、普段あまり接する機会が少ない2人ずつが上がってきてて、強くて相性もいいコンビが軒並み落ちていたことを考えれば、いい結果だったんじゃないか。少なくとも、自分はあのパートナーのおかげでやる気が出てたし。知識量とか正解数とかじゃないんだよな。あんな献身的なクイズやったの初めてだ。問題も、企画も、タッグも、少なくとも俺にとっては、Fに参加してて今までで一番充実した例会だったと思う*16
いやー例会報告だけなのに今までのオープンのレポとかより長く書いたんじゃないかこれ。それだけ問題にも期待してたし、実際タッグがすごく楽しかったし。とにかく、企画者のtksonicと、パートナーのOさんに感謝。さーて12月個人企画の準備そろそろ始めるかなぁ。
それにしてもこのサークル、参加者が20人になっても30人になっても、いつでもツッコミ役は俺1人。つまり俺がボケ始めると止める人間が誰もいなくなる。どーすりゃいいんだこの状況。いや別にいいんだけど。

*1:abc話とかは別計算ね。

*2:外国語・国語・数学と分かれてて、外国語を俺があっさりと解いてしまい、国語は「知らんものは知らん」とカンを書いてパスしたために、数学に時間をかけたって話なんですが。他のチームはもうちょっと外国語で苦労してたと思う。

*3:昨年12月の俺の個人企画では22→2と言うどぎつい枠でのボードを抜けて、早押し最終問題で大逆転してtksonicが優勝してる。

*4:笑うようなパラレルですよ。この先の問題は察して下さいよ。

*5:トランプゲームの「ハーツ」でハートの13枚とスペードのエースを揃えること。ハーツでは本来ハートのカードを持ってると最後に減点されるのだが、この役が決まったら自分は無傷で他の全員をマイナスに出来るハイリスクハイリターンな役として有名。つーかハーツなんて久しくやってたのでよく思い出せたな俺。

*6:映像専攻だったとは伝えてたけどこれは知らなかったのでビビった。

*7:すげぇタッグだよなこれ。ノダシューが「この2人のトークライブが見たい」と言ってたが俺も同感。

*8:ここだけは五十音振り分けではなく、事前に双方から希望があったので組ませたエロコンビ。あと当日遅刻者がちょうど2人いたのでそこが遅刻者コンビになった。

*9:例えば正解チームが1チームしかなくても、「!」を使ったチームが2チームいれば、60点入るところが20点しか入らなくなる。加えて今回は答えを2つまで書けて、これで正解した場合は正解扱いにはなるが加点は半分になると言う追加ルール。

*10:いやちょっと正解かもしれないかなーとは思って書いてましたよ俺は。けどそれ以上に横に「ウォーターワークス」って書くパートナーはどうよ。そんなネタよく通じたよ俺に。

*11:そもそも前半で出たテニスの問題から横に落書きしてて、「何これ?」って聞いたら「シャラポワ」あのーただの棒人間にしか見えないんだけど…。

*12:そして実は結果を見ると単独正解が無くてもボーダーから3点差とかで通過出来てたと言うオチだったり。けどボーダー付近の争いをする事になってただろうから実際にはそううまくは行ってなかっただろうなぁ。

*13:あとは遅刻者のために急遽パートナー入替になった榊・Sallyペア、その原因を作ったとんぷう・emetchペア、そして唯一ペア志願をしてきたバーン・あき坊ペアが予選落ち。

*14:結果どうなってたかは別として。つーかもう単独正解出してからは得点状況はあんまし見てなかった。

*15:sakusakuモーニングコール」とかな。

*16:一応自分が企画やった回は除くとしてね。企画の楽しさと参加の楽しさは同じ次元じゃ語れないし。