logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

サッカー日本代表、世界に先駆けW杯出場決定。

仕事帰りだったので家に着く頃にはすでにハーフタイムだったんですが*1、後半はかなり興奮しながら見てました。柳沢・大黒のゴールシーンは共に綺麗で、決まった瞬間は大騒ぎしてしまった*2。ハイライトで何度見ても、壮快なゴールだと思う。だがしかし、自分にとって最も印象に残ったシーンは実はここではない。

ロスタイム突入直後の、キム・ヨンスを中心とした大乱闘、そして激昂しながら退場するキムをなだめるリ・ハンジェ

一般的な視聴者や日本代表サポーターにしてみれば「なんてことを」「大人気ない」などと思うシーンだろうが、俺にとっては、あの試合中であれほど悲壮感に溢れるシーンは無かった。自業自得とは言え、第三国での無観客試合となり、ホームのアドバンテージをなくしたのみならず、スタジアムの外には日本人サポーターが押し寄せ、日本のホームゲームくらいにまで思えてしまう状況*3。ここまで全敗で、勝たなければドイツへの道が完全に絶たれるのみならず、その敗北を「憎き日本」に喫して、どの面下げて北朝鮮に戻り、「将軍様」に顔を合わせられるのか、と言う絶望的なまでのプレッシャー。
柳沢にゴールを決められた後の北朝鮮代表は、どうにか攻撃の手を強めようとしたものの、チームに統一感も無く、攻撃自体も全くもって明後日の方向を向いていて、空回り以外の何ものでも無かった。それが、バックスが全てセンターラインの前に出てしまい、大黒とキーパーの広いエリアでの1対1と言う、言い訳の利かない状況を招いたものであろう。プレッシャー、空回り、フラストレーション、そう言ったものが一気に爆発したのが、あの乱闘シーンだったと思われる。キム・ヨンスの足が出た瞬間は、「ふざけんじゃねぇ!スポーツマンとしてやっていいことと悪いことがあるだろ!」と思った。一発レッドは当然の措置だと思われる。だが、怒りに打ち震えるキムを必死でなだめるリの表情を見た時、北朝鮮代表を取り巻く様々な状況に、少しばかりの同情を禁じえなかった。
とは言え、実力やプレイで言えば、あれは日本が勝って当然の試合だった。前述の通り、北朝鮮のプレイは完全に精彩を欠き、ほぼ空回りしか見られなかったのに対し、後半からの日本はボール独占率やシュートチャンスの上で圧倒的に上回っていた。事実、自分は日本代表の応援に徹していた*4
完全勝利による、日本代表のワールドカップ出場確定。心から祝福したい。明日仕事が無ければ真っ先にビール空けてるよ!

*1:よっぽど帰り道の渋谷でどっかのバーに入って1杯傾けながら見てやろうかと思ったよ。

*2:いや本音を言うと、大黒の方は大黒が良かったって言うよりは完全に北朝鮮の失策だったと思うけど。キーパーもキーパーで1対1になる事がわかりきってたところで、あれだけ広いエリアから来られちゃ成す術ねぇしなぁ。

*3:あくまで北朝鮮選手にしてみれば、の話。日本代表だってやりにくさ満点だったのは当たり前。しかし北朝鮮国内では今日試合が行なわれること自体が報道されていないらしい。

*4:だからこそ、北朝鮮への同情のようなものは後から芽生えたようなものだったし。