logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

『LOVERS' KISS ラヴァーズ・キス』。

21時過ぎとかに寝たら、何故か3時過ぎに目が覚めてしまいました。そこでテレ東でやってたのがこの映画。この前は『害虫』やってたし、なんか宮崎あおいづいてるのは何なんでしょうか。宮崎あおい、好きだからいいんですけど。来週は『ロックンロールミシン』だって。
俺は洋物よりも日本映画の方が好きです。それも名作とか言われてるものよりも、90年代以降の。映像が素朴にきれいってところに、惹かれてるんでしょうか。ハリウッドものとかは正直あんまし興味が無いです。映像学生だったくせに、学生時代にも映画はろくすっぽ見てなくて、好き勝手に深夜テレビとかその手の日本映画とかばっかし見てました。実際に制作に関わってみると、実際の製作工程があまりにも行き当たりばったりって言うのに辟易したりしたんですけど*1。こんな言い方する人間大嫌いなんですけど、「アメリカじゃこんなのありえねぇぞ」みたいな。個人的にはこう言う言い方する奴は俺の中では最低の格付けに位置する訳ですが*2
閑話休題。『スワロウテイル』『ジョゼと虎と魚たち』など、興業的にも成功したものに限らず、ぱっと思いつくものでは『TOKYO EYES』『少女〜adolescent』など、何が上手いかと言えばストーリーラインにこだわらず、ひたすら映像美を追求している部分かと。だからこそ、こうして深夜にぱっと起きたり、眠れなくて孤独な時とかに、物語があんまし追えなくてもぼーっと見てしまえる訳で。「あ、きれい」と思ったまま、引き込まれてしまう。
何なんでしょうね、前々から思ってたんですけど、俺って人と美意識がかなりずれてる気がします。「現代の中の退廃」を追い求めて、実際に東京という街が朽ち果ててしまったら非常に困るなぁと思いつつ、ゴーストタウン化した東京の一部分とか、その空間自体に魅力を感じたりしますし。沖縄行った時もコザまで車で連れてってもらえたのはすごく大きかったし。商業的にしろ芸術的にしろ*3、多くの人に見てもらうために作られた作品や街ももちろん嫌いでは無いんですが、そう言う意図が空振ったものはもっと好き、みたいな。いや、別にここに挙げた映画が「空振り」だった、って言ってる訳じゃないですよ?
そんなに好きなんだったら自分がそう言うものを作り出す努力をしろよ、って言われると弱いんですが。だって…ねぇ。行間読んで下さいよ、そのへんは。

*1:とか言って、実際にはかじらせていただいた程度ですけど。だから実際に現役で関わられているプロの方に真に受けられて激怒されても謝るしかないんですが。

*2:インター出身者とか、ちょっと海外行って来て、表面だけ見てその国の実情をわかった気でいる人間とかに多いんですけどね。だから自分は東京から出る時はその場所に対して真摯でいたいと思う訳ですが、時間も限られてる中ではなかなかうまくいかない。

*3:ここでわざわざ明確に線引きをする必要があるのかと言う議論はさておいて。