logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

【abc〜the third〜・誤3】参加者及びスタッフの皆様へ。

もう言葉が浮かびません。とにかくいろんな人に、たくさんの「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うべきだ、って事だけはわかってるんだけど。
去年は挑戦者としては最後で、もう3ヶ月前から、いや、first予選落ちからずっと気合入ってた訳で、終わってから何を書けばいいかわからなくて、ゆっくりと参戦記をしたためた。今回はスタッフだから中立でいなければならないし、自分は音を出すだけだからとにかく淡々と自分の仕事をこなして、参加者にとって最高の舞台を作り、スタッフに迷惑をかけないように…と思っていたけれど、それでも感情が高ぶる部分がたくさんありました。終わってからもずっと後を引くくらい、下手をすれば自分が参加した時以来。途中、「俺が参加してないabcって面白いなー」って素で思っちまったもんな。
音響面でのミスは最小限に抑えるつもりだったけど、それでもミスはちょこちょこあった。1箇所だけかなりまずかったミスがあって、それについては平謝り*1
今回の音響のコンセプトは「ジャンルは広く取るが、トーンは変えずに行く」。具体的には、abcは極力トランス・ユーロを避けた、ドラムンベースなどのエレクトロニカ中心で、誤はポップロックからデジタルロックまでギターサウンド中心。どっちにしても、選曲としては「参加者に緊張感を与える感じ」。自分がabc/誤の音響に求めていたのがそういうものだったから。クイズに真剣に打ち込んでもらうためにも、音が作る緊張感やプレッシャーが絶対に重要だと思っていたし。
ただ、音響からの最大の反省点として、あまりにも雰囲気作りを意識してしまったがために、abc/誤と言う大会全体の雰囲気が、昨年までと大幅に様変わりしてしまったこと。あまりにも重厚になりすぎて、軽い気持ちで初めて来た人にとって、あの舞台があまりにも遠くに感じてしまうようになってしまったのではないか。自分自身の趣味とは言え、あまりにガチに演出し過ぎてしまい、引いてしまった人間も多かったのではないか。来年の参加者数や参加者の意識にも関わる事だと思うので、かなり不安です。
大会中はずっとステージの真下、かぶりつきでいい試合を見せてもらったから、自分で音出しながら感動する部分はたくさんありました。その反面、観客席にずっと背を向けていたから、どう言う反応をされているのかうかがい知ることが出来なかった。途中、そこに不安を感じて、たびたび寒気を感じることもありました。タイムレースが終わった直後くらいに、ほんの一瞬だけ後ろを振り向いて、「ああ、よかった、まだたくさん人が残ってる」と思って、軽い安堵を覚えて最後まで音を出し続けた訳ですが。
音響を含めた今回の演出、あまりにもドラスティックに変わってしまったがために、賛否両論あると思います。ただ、俺個人としては、自分がabc/誤に求めていたことを具現化した結果だった訳で、あれ以外のパターンを考えるには結構時間がかかりそうです。みんなどう思ったんだろう。ここにレス書いてくれる人がいるとしたら、おそらく好意的に書いてくる人の方が多いんだろうと思う。わざわざ批判書くために時間割いてキーボード叩きに来る人なんていないだろうと思う。でもスタッフとしては、「音響よかったですよ」って言う声が聞きたい反面、批判があるなら誠意を持って受けたいと思う訳で。意見があるならどんな形でもいいから、聞かせて欲しいと思います。
音出しに追われててろくに戦いを見る余裕も無かったけど、そんな中でも琴線に触れる名場面をたくさん目の当たりにしてきました。大会前も含めた、ちょっとした裏話とかもありました。大会前は、今年はもう終わってしまえばあんまし書くことも無いな、とか思ってたんですけど、その予想は大きく裏切られました。スタッフである以上、特定の参加者に肩入れするのは、名前を出せなかった他の参加者に申し訳ないからあんましやりたくないんだけど、それでも感動を呼んでくれた人達がたくさんいたから、やっぱりそれは一観戦者として書きたい。そんな訳で、今年も回顧録とか、ネタが切れるまでちょこっとずつ、小出しにしていこうかな、と思ってます。去年ほどのモチベーション保ちながら書き続けるのは難しいだろうけど。
ひとまず、近日中にセットリストはとっとと上げるつもりです。音の元ネタとかわかった人達は突っ込んで下さい。つーかぶっちゃけ、わかるもんならわかってみやがれ、って感じですが。いつも「元ネタがわからない音響」を心がけているので。さんざん音ゲーやってるくせに音ゲー曲とか一切使わないし*2、ベタな音源とかも、一部を除いて極力避けて、国内では手に入らないような音源からも引っ張ってきたし。それでもこだわりすぎたせいか、間に合わなかった箇所もあった。まぁ、結果は出せた訳だから、反省もあるけど、あれはあれでよかったのかな。
ともあれ、今日のところはここまで。イントロの日、Lost Generation Cup、1年生オブザイヤーのレポも、この際だから全部書きたいです。それぞれ結構簡単になっちゃうと思うけど、今回のabcに関する思い出は事前にどうこうしてた事よりも、ずっと1人でいる事が無かったこの6日間に凝縮されてると思うし。でも、それよりも先に、まず言わなければいけないこと。
abc/誤に参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。スタッフの皆様、スタッフ1年目にして好き勝手やらせてもらって、ご迷惑をおかけしました。個別に感謝していたら本当にキリが無いんだけど、ゆっくりやっていきたいと思います。
…こうしてまた音楽blogの形がどんどん崩れていく訳で。

*1:具体的にはタイムレースでタイムアップのゴングを先に鳴らしてしまった部分です。あれはもう笛の存在に気づいてなかった俺の責任です。タイムレースと言う形式上あってはならないミスで、本当に申し訳ありませんでした。

*2:つーかゲームやら格闘技やらって、クイズ大会の音としてはあまりにも使いやすすぎるから、俺の中では使った時点で負けだと思ってる。やるんだったら去年2月の『久栗杯』くらい、徹底的に音ゲーで固めてくるくらいのことはして欲しい。そう言えば久栗にはLGCの2日前に「音響やるんで2大会使って派手にDJバトルを繰り広げましょう」とメールをもらった。戦うとこ間違ってるぞーと思いながら「臨むところだおらー」とか思ったけど。