logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

通訳検定。

という訳で2級の1次試験を受けてきました。仕事の帰りに対策問題集でも買おうかと思ったら8000円以上するので、ばかばかしくなって軽く立ち読みだけして、ほとんど対策せずに行きました(ちなみに検定料は10000円)。駆け足で試験内容を説明。

I.英単語穴埋め
以下の文章に適切な単語を埋めよ、みたいなの。2つの文章があって穴埋めが4箇所ずつ。知識を問うとか言うより、ややこしい単語並べて区別がつくようにしてるっぽいなぁ、と思いつつも、悩むようなもんじゃないのでとりあえずさくっと答える。
II.長文読解1
文章を読んで、4つある選択肢のうち、その文章の要旨を最も的確に説明するものを選べ、と言うのが3つ。これはかなりストレートだったので難なくクリア。
III.長文読解2
文章を読んで、関連する設問を答えろって言う奴。1つの長めの文章に対して6問。回答が文章内の言葉をほとんどそのまま使ってるので難なくクリア。
IV.常識○×
ここではじめて日本語の文章が登場…と思ったら、時事系のニュースや用語説明が並んで、それが正しいかどうか答えるもの。イラク支援法案が可決されたのに対して公明党が…とか、リビア核兵器の放棄を…とか、「はぁ!?通訳検定ってこんなの聞いてくんの!?」と思いっきり面食らってしまった。通訳と言う仕事を考えたら、当然時事をチェックは必須なんだが…これが100点満点中15点だと考えるとちょっと気が重い。落ちたとしたらここが原因だと思う。
V.穴埋め翻訳
まず日本語の文章が用意してあって、その中の10箇所に下線がしてある。で、それを訳した英文のうち、日本語文の下線部は空欄になっているので、対応する英訳を書く。ようやく本格的な訳をする訳だけど、文章を自分で組み立てるのではなく、前後の文章とのつながりを考えながら慎重に単語を選ぶので、必然的に単語の選択に制約が生じてくる。これが1個1点、計10点。
VI.和訳・英訳
200ワード程度の英文をまるごと和訳、200字程度の和文をまるごと英訳。ただしそれぞれの文章は10文節に分かれていて、各文節に対応するように文章を分け、かつ一つの文章として通るように書く。対策問題集を立ち読みしていた時に、この10文節に分けて書くって言うのがちょっと厄介かな、と思ってて、実際やってみたらやっぱり厄介だった。だけどダブルチェックの段階でちょっと整形してみて、なんとか形になった。意味は通っているし、過度に単語表現を変えたりもしていないので、自分としてはまぁ納得の行く出来だったけど、出題側が求めている訳と合致しているかどうかは不安。ここが100点満点中40点と、当然最重要。だけど通訳検定なのに、実践的な訳の部分が全体の配点の4割ってのはちょっと少なくないか?と思ってしまった。まぁあくまでも2級の1次だから、2次試験、そして1級試験ではもっと厳しくなってくるんだろう。

前日に読んだ資料で、2級試験の合格者は全受験者のおよそ1割程度、1級に至っては100人受けて1人合格が出るかどうかと言ったレベル、と言うのを初めて知って、「とりあえずどんなもんか受けてみようかなぁ」くらいの気持ちで受けに行くのはめちゃめちゃ無謀なんじゃないか、と直前になって思ってました。何バカやってんだろうか、とか思いながら試験会場に行ってみて、試験を受けてみたら、制限時間100分のところを、2回の見直しを含めて30分近く残して終了。やっぱし受けてみた感想は「まぁこんなもんか」と言った感じだったけど、英語力と通訳能力って言うのは全くの別物だから、主催側の評価とは必ずしも合わないかもなぁ、と言ったところ。あれで落ちるってことは無いと思うんだけど、落ちたとしても不思議は無いだろうなぁ。