logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

『ヴェクサシオン』と『4分33秒』。

実験音楽の授業でさんざん曲名だけを耳にしたこの2曲、今日の『トリビアの泉』で取り上げてました。ネタ自体は(一応メディアアート近辺の勉強してた訳だし)個人的にはベタ中のベタだったんですが、実際に演奏してるのはやっぱし録画すればよかったと後悔。「演奏するのに18時間かかる曲がある」って言うトリビアが出てきた瞬間、「あーどうせあれだろうな」と少しげんなりした直後に、「絶対この後実際にやるんだろうな」と思って一気に笑いがこみ上げてきた。
さんざん話のネタにし続けてきたんだけど、『ヴェクサシオン』を最後まで演奏と言うのは、うちの大学で実際にやってました。最初に何人かで交代でやってて、「いつ来ても、何回演奏してもいいから、あなたもやってみませんか?」みたいなビラが学内に貼られてて、「あー弾けはしないけど見てみたいなそれ」と思いつつ結局行かなかった覚えが。うちの大学のことだから、わりと飛び込みで「ちょっとだけやるー」みたいなのも多かったと思う。
4分33秒』の解説で、「演奏中に起こる全ての事象が音楽になりえる、と言う意図で作られた」とかなんとか言ってましたが、こう言うのレポートで書いたなぁ、とか懐かしく思ってしまいました。マリー・シェーファーのサウンドスケープ論とか、ワールド・サウンドスケープ・プロジェクトの「The Vancouver Soundscape」を授業で聴いた時に、そのへんに触れてレポ書いた。映像や写真など、空間や時間を取り扱うあらゆる芸術について言えるが、何かを記録する以上は、そこに起こりえる全てのことが作品の一部になり、それ故同じものに見えてもそれは絶対に違うものだからこそどんなに無意味に見えても意義がある…またその全てを記録するには媒体の限界が存在するから、それを切り取る行為自体が芸術の意図であり…これはハイゼンベルク不確定性原理などで説明が出来るが…そう言った観点からすれば「『4分33秒』の音源」は実際にピアノの開け閉めを録音したのか、それともマイクは切ったまま記録したのかで捉え方が全く変わってくる…などと小難しいことを語れるほど頭が回ってないのでぼかしたままでやめとく。
ちなみに種でやってた「日本刀対ピストル」は圧巻。「ピストルは何持ってくるんだろ、やっぱコルトガバメントなのかな」と思ったら本当にそうだった。銃刀剣類に不案内な自分が真っ先に思い浮かんだのがその名前だったので、やっぱしベタなのか。