logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

AP BANG!東京環境会議。

3月にやったイベントの映像が721で放送されたのでダビングも兼ねて見てます。行きたかったけどな…3月はいろいろあったからな…行ったらしいマブサビがうらやましい。けどこの1回だけでは無いだろうし…って次はap bank fesか。秋に次をやるとしても、STUDIO COAST遠いし、周りホント何も無いから、1人で行くのはだるいかなぁ。
「欲望を考慮せずにエコについて考えるのは矛盾している」というところから始まったイベント。極めて正論だと思う。「音楽自体がよかったから、これをきっかけに」的なイベントはたくさんあったけど、大体そういうのって結構押し付けがましいものが多くて、共感出来る部分は薄かった気がする。今年の夏には「LIVE EARTH」が開催される訳だけど、「地球のために、って言い方からして、現実味が無い」ってのは、至極真っ当な意見だと思うし、事実、今まで見てきた「環境」をテーマにしたライブイベントの中では、今回見た映像が最も心に響くものがあった。「楽しかったろ?またやりたいよね?じゃあみんなちょっとは協力してよ」って言われて、本気で協力したいと思わせる説得力はすごいと思う。それはやはり「欲望」という、ある意味「エコ」と正反対にあるように見えるものを、実は密接に関係しているものなんですよ、と提示してきたところに、説得力を見出せたんだと思う。コペルニクス的転回というか、何というか*1
例えば、個人レベルでやるパーティーとかだと、みんな積極的に前準備とか後片付けとか手伝ったりするのに、ちょっと大きめのイベントになると「スタッフがやってくれるんでしょ」となる。もちろんスタッフじゃないと介入してはいけない部分はあるんだが、それ以外の部分で、何か出来るはずな訳で。ゴミは分別して捨てるとか、カップは洗って使うとか、それくらい単純な話で。主催側も、そういう環境を作るとか、荷物が多くて面倒だから冬はイベントをやらないとか(それは違う)。
ただ、ここで言及されてるのはあくまでも「人間の原始的な欲望」であって、そうでない、無駄なエネルギーの浪費が多すぎる。仕事をしていると、もうとにかくたくさんの無駄を見てしまって、「こうすればもっと楽だし、効率もいいのに、なんでやんないの?」と思う場面が本当に多い。逆に、「いや効率化っつってもそこ疎かにしちゃうのは違うだろー」って場面も多い。そういうのは欲望の最悪な形である「憤り」「怒り」そして「衝突」につながってしまう訳で。じゃあ「平和が一番」なのかというと、たしかに平和であるに越したことは無い。けど、「平和ボケ」って言葉があるように、「現状維持」と「平和」を履き違えてしまうと、結局前進はあり得ない。
…と、ここまで書いて、結局言葉で伝えようとすると、どっかの環境団体が声高に言ってることと大して変わらないな*2。これこそエネルギーの無駄だ。やめやめ。
とりあえず、ラストで井上陽水が登場して『最後のニュース』を演奏する、というのは、最もイベントにふさわしいパフォーマンスだと思いました、と。音楽的にいろいろ振り返りたい部分はあるけど、野暮ったいのでうち来た時に誰か見たいって言ったら見せるよ。

*1:こういう時にこういう言葉を使うと、一気に頭の悪い文章に見えてしまう。

*2:それが正論だったとして、いやほとんどの場合は正論なんだが、心に響くか響かないかの違いがたしかに存在する。