訃報。

去年のクリスマス、ジェームス・ブラウンが亡くなった時、どっかでこんな会話を聞いたか、実際にしたか、とにかくこんな会話があった。
「ジェームス・ブラウンっていつまでもゲロッパゲロッパ言って踊ってそうなイメージがあるよなぁ。闘病生活で衰弱してるJBって、弱いJBって想像つかない」
植木等も同じことが言えると思う。
この頃テレビで見る度に、「この人もいい加減いい年なんだろうけど、一時から全然年取らなくなったよなぁ、いつでもスーダラ節歌えそうな気するよなぁ」とか考えてたような気がする。青島幸男もあっという間だったけど、この人も、あまりにもあっという間だった。
親父が学生だった遠い昔に、当時付き合ってた女の子をレコード屋に連れてって『スーダラ節』をかけて、「これは売れるよ、絶対に売れる」って言って、行きつけの店でもかけてもらって、どこ行ってもドン引きされてたという話をよく聞いた。親父の影響で、もう幼稚園の頃からクレイジーキャッツメドレーは一通り歌えた。80年代生まれの俺をして、小さい頃から、日本で一番面白い男は、植木等だった。
今日はこの前DVDで録画した『ニッポン無責任時代』を見ながら、静かに冥福を祈りたいと思う。