bonobos いま、そこにいくよくるよツアー＠SHIBUYA-AX。
行ってきました。ここんとこより子しか見てなくて、ひさびさにスタンディングの空気に触れてきたんですが、いやー熱かった。もう何を言う前にそれですよ。
とりあえずSHIBUYA-AXに行くまでがめちゃめちゃ寒い。ロッカー400円。高いけど中は絶対に熱いのでコート入れとくか…小銭が無い。しゃあないので自販機で水買うか…ウィダーウォーター200円。高い。しかもお釣りに500円玉が出てきた。100円玉3枚じゃどうしようもねぇじゃねぇか！あきらめて中に入る。っていうかAXはウィダー王国なのであの一部のマニアにはたまらないウィダー系ドリンクが全部揃ってるんですね*1。で、当初予定されてたドリンクチャージ徴収がなんかなくなってたんですが、結局ビールを飲む。外寒いしこのところ酒飲む気にもなれなかったので1杯飲むのにも苦労したんですが、なんかライブハウスの通過儀礼として飲んでたような気がする。で、開演20分前くらいに入ったにも関わらず、結構前が空いてたので入り込む。コートは結局隅っこの方で脱いで放置。
で、何故か開演前アナウンスがカタコト。後からこれは辻さんのサンプラーの音だと判明するんですが、観客総ツッコミ。そしてスタート、結構みんな踊る。アルバムを通しで聴いてる人間なので曲とタイトルが一致しないんですが、とにかくすごい。アルバムでずっと持ってたゆったりとした感じもあり、かなり激しくアレンジされた曲もあり。んでまぁMCもあるんですが、以前に『sakusaku』に出た時のトークのテンションのまんま*2。ボーカルの蔡さんはじめ、ベースの夏子さん以外全員がもうどうでもいいことで笑いを取り、スベり、っつーかメンバー同士のツッコミが厳しい。なんだこの笑いに厳しいグループ。ちょうどこの時近くのEgg-manではPOISON GIRL BANDのライブがあったんですが、なんかそれに遜色ねーんじゃねーかと思われるほどの抱腹絶倒のMC。
しかし、途中でしっとりと歌い上げた後にミラーボールが下りてきて、最新シングル『Standing There〜いま、そこに行くよ』。実はこの曲あんまり聴いてなかったんですが、生で歌詞を聴くとどっぷりと染みてきます。すげぇよこの曲。この寒い冬にすーっと…ここ10年泣いた記憶が無い俺をして、胸が熱くなった。俺の中では『THANK YOU FOR THE MUSIC』を超えました。シングルは1050円で、しかも野音ライブの音源が50分も入ってるらしいですよ。買わなきゃ。てか会場で買えばよかった。*3
そして後半は畳み掛けるように。つーかこのバンド、悪い意味じゃなく、めっちゃ調子ノリってのがよーくわかる。全員で名前コールすると堂々と両手を広げて前に出てくるとかな。ああ楽しすぎる。文章力が落ちてて伝えきれないのが惜しい。ちなみに、アンコールはラスト4曲のしょっぱなはメジャーデビュー曲の『もうじき冬がくる』、本編オーラスは『THANK YOU FOR THE MUSIC』。*4前者は真冬なのでgigabeatのブックマークに入れてるんですが、どちらも素晴らしい。3000円のチケットで2時間半、たっぷりと聴かせて頂きました。
なんでか今まで行く機会の無かったAXで、楽しみだったんですが*5、まぁハコ自体はZeppやBLITZ型の中規模ライブハウスって感じ。でかいけど人口密度もすごい分、ホールよりは盛り上がれるような。そして押せ押せな感じでも無かったんでそれなりに動けました。開始前に周囲の人達が「踊るスペース無いかなー」ってしきりに言ってたので、普段のbonobosはやっぱりそういう雰囲気なのかなぁと。いつの間にか身体から消えてた、「スタンディングの空気」ってのが蘇ってきて、非常に意義あるライブでした。こういうライブにもっと行かなきゃ、ホントに。
いつでも悲しみにくれた顔をするのを
隣でみてたよ
僕はうまく言えないけど
手を伸ばすことはできるから
お願い泣かないで
微笑んでもっと僕のベイビー
ほらそばにいるよ
泣いたり笑ったり
そうひとりじゃないよ
I will be standing there
I wanna be standing there
いまそこにいくよ（Standing There〜いま、そこに行くよ / bonobos）
