logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

デレク・ジャーマン『BLUE』。

今日の『トリビアの泉』を見て、うわーなんだよこれトリビアになんのかよって思ってしまった。と言うのも、この映画の公開当時の1993年、当時小学生で映画にあんまし興味が無かった頃に『ぴあ』を見てて、同じくデレク・ジャーマン作の『ヴィトゲンシュタイン』との同時上映で、「全編青画面の映画って何なんだろう」とか子供心に思った記憶があったんです。で、大学で映像の勉強をするうちにデレク・ジャーマンと言う映画人について、名前程度だけど知るようになって、と*1。去年だか一昨年だかにデレク・ジャーマン・レトロスペクティブと言う上映があって、行こうかなと思いつつ行かなかったなぁ*2
この作品がゴールデンのテレビ番組で取り上げられることに非常に驚きました。まぁエリック・サティの『ヴェクサシオン』やジョン・ケージの『4分33秒』もトリビアに出来るんだから、さして驚く事では無いのかもしれないけど、これらの作品とデレク・ジャーマンの知名度とを比べるとやっぱし驚いた。ただ笑いのネタに使われるのはちょっといい心持はしないけど。素人が笑いのネタにするのはともかく、井筒和幸やら水野晴郎やらを呼んでコメントさせて一刀両断、ってのはどうかと。「表現にもいろいろある」「映画には定義は無い」と、最低限「表現手法の自由」を述べたのはいいとしても、娯楽映画の人間を呼んでコメントさせてもなぁ、と。むしろもっとインディーズ寄りな人を呼んで大真面目にコメントさせた方が、見てる人間も納得行くし、笑いとして捉える人間にはさらに滑稽さが増して笑いが取れて、いいんじゃないかと思うんですが、と無責任な番組批判。相手がマスメディアである以上、受け手が適当なこと言っても作り手にとってはおおいにして的外れでしか無いから、意味ないんだよなぁ。だから普段は書かないんだけど、なんか今回はそれ承知で書く。
それにしてもこの番組の「ガセビアの沼」、クイズやってる人間への「ウソベタ潰し」の効果が絶大ですな。過去にどっかの大会で「映写用フィルムのサイズで、8mmと35mmの間は何mm?」とか言う問題で正解「16mm」って言うのがあって、ほっとんど使われてないけど9.5mm、17.5mm、20mm、28mmだってあるじゃないか、とツッコミ入れたくなったことがあります*3
まぁ今この番組を見る最大の理由は緒川たまきなんですが。いい女優だ。

*1:ヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考」云々についてもこの頃に知ったのか、おそらく。いや実際そんなに掘り下げてないのでやっぱり名前だけなんだけど。

*2:この時はアップリンクの主催で、今回『BLUE』の映像を提供したのもアップリンクで、やっぱりかと言う感じ。

*3:どれも事実上絶滅状態で、今はDVDなどへのテレシネで保存してるようですが。17.5mmって言うのは要は35mmに2コマ乗せるためのサイズですな。ちなみに35mmの上は70mmがあります。65mmに撮影して、70mmで映写する形式。間違ってたらツッコミ下さい。