logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

FNS27時間テレビ めちゃ×2オキてるッ! 楽しくなければテレビじゃないじゃ〜ん!!

生でずっと見てた訳じゃないので、まだ全部は見られてません。ってことで見てない部分に関しては後述予定。…いつになるんだよ後述って。

オープニング
出だしは例年になくセットがショボい。それだけこの後に力を入れてると言うことか。そしてこれから期待される多くの仕込みへの伏線が。
クイズ生マジオネア
ロンブーの楽屋の戸が開いた瞬間、淳が一瞬にして全てを悟ったようなリアクションが素晴らしかった。ネプチューンのうち誰が上がるのかを決める時、見事に全員にフェイントをかけた岡村は素直に上手かったと思う。そしておかもんた。あのまま中居に回っても面白いものは作れただろうに、ついにあのコーナーで岡村をゆするネタが出て来たか、と。このコーナー、パターンが決まってるんであっと驚くような面白さを作るのは難しいと思ってるんですが、今回はかなりよかったと思う。惜しむらくはネタについてあまり深く突っ込めなかったこと。何年か前に28時から始めた時は真剣にシャレにならなさそうな空気まで作った訳だし。
笑わず嫌い王決定戦
各コンビのネタの完成度ははっきり言って低かった(いつも通り出来てたのはせいぜいくりぃむしちゅーあした順子・ひろしくらいか)けど、さすがとんねるず。なんだかんだ言ってパワーダウンしない2人だと思う。つーか途中のスーパーサッカーへの流れと言い、しょっぱなの木梨の「俺だったら代表戦見るね」と言い、他局の巻き込み方が。
すぽるとスペシャ
ここはほぼつなぎのように思えたので飛ばし見。だが何と言ってもあの「テレビ界の大事件」テレ朝との二元中継。片岡飛鳥の仕込みの巧みさやスケールのでかさはこれまでにたくさん見てきたけど、ここに来てついにテレビ界のタブーをぶち破るとは。もうちょっと家に帰るのが早かったらテレ朝の方も見られたのに…この瞬間に立ち会えなかったのはかなり後悔。しかしフジテレビのベテランアナウンサーがテレ朝のコーナーに対して「ずっと出たかったんですよー」って。
さんま・中居の今夜も眠れない
家帰ってみたらこれやってました。しかしすでに34時間起きてたのでここで就寝。ノリとしては例年通り。(後述予定)
恋の大かま騒ぎ
前半戦最大の山場。さんまがフジの番組で再三に渡り連呼している「ここは戦場や!」の一言が、これ以上ないくらいの説得力を持った時間。エロ企画やらなくてもここまで盛り上げられるんだなー…と感心してしまった。かつてのフジが持っていたパワーが、何年かぶりに大爆発した、奇跡的な時間だったと思う。一部グダグダ感が過ぎた部分や、さんまに頼りすぎてた部分もあったとは思うけど。
ザ・ココイチテン
(後述予定)
F1グランプリ予選
一般視聴者にとっては最も危険な時間帯。かつてさんまが「あのエギゾーストノートが眠気を誘う」と言っていたが、他のコーナーの時間がかなり押していたため「本当にやるとは」と言う視聴者からの電話も結構あったそうな。
FNS全国一斉期末テスト各局代表決定・前半戦
岡村の声で目が覚めました。つーかあんだけ起きてたのにあんまし寝てないじゃん俺。そんな訳で毎年恒例のネットワーク枠なんですが、今回は代表発表と言うことで。この時間からこんなに笑わせるかー、と思うくらい笑いどころが多かった。ただ、この枠ってのは例年(少なくとも「みんなのうた」以前)なら各ネット局のハプニングとかで、計算外の笑いを期待する枠だったので、事前特番ですでにキャラが立ってた人も多く、作りこみがはっきりしてたのが残念と言えば残念かな。
めざましテレビスペシャ
可もなく不可もなく。感想としてはすぽるとと似たような感じ。
FNS全国一斉期末テスト各局代表決定・後半戦
社長登場、鶴瓶さらに暴走。かま騒ぎの笑いを見た後では物足りないのかもしれないが、それにしてもやっぱりこのテンションの維持はすごいと思う。
笑っていいとも増刊号スペシャ
「この時間が一番眠いんだよね」2年ぶりにこのセリフが聞けただけで大満足。そしてプチ自慢コンテストはかま騒ぎの勢いのまんま。すげぇ。どうでもいいけどこの時間、裏でやってたハロモニでは何故かコージー富田がタモリとして登場、保田圭をゲストにテレフォンショッキングを一通りやってた。sma-STATIONやスーパーサッカーなどで他局を巻き込みまくってる今回の27時間、蚊帳の外のテレ東まで意識したか?そう言えば娘。楽屋中継もちょうど12:30過ぎてからだったしなぁ。
数取団レディーススペシャ
なぜここで収録??企画や面子は申し分ないんだが、ここまで全くテンション下げずにやってきたのに、ここに来てVTR企画をやって流れを止めてしまう意味がわからなかった。だったらはねトビにまるまるこの時間あげても良かったような気も。
SMAP SUPER LIVE
(後述予定)
FNS全国一斉期末テスト・正解発表
このコーナーに4時間以上費やすあたりに、今回の編成の気合を感じる。(後述予定)
サザエさん
まぁ例年通りなんで見てないんですが、それよりも『ちびまる子ちゃん』を潰したのに、製作スタッフの意地を感じた。
お台場ダイアモンドグローブ・具志堅用高vs岡村隆史
当初は「なんでボクシング?結局最後は感動かよ」とか思ってたんですが、例年ならもうフィナーレに突入してる19時台にこれを持ってきたのを見た時、最後まで全く気を抜いてないな、と言う妥協の無さに感心した。何度ダウン喰らっても立ち続けた岡村は、ボクシングへの取り組みもさることながら、テレビに映る自分の役割を明確にわかってるんだな、と思った。素晴らしい。期末テストで声をガラガラにしてたのを見てる分、滅多なことでは感動しない自分も多少心を動かされました。
グランドフィナーレ
(後述予定)

27時間、手加減無し。どの時間帯でもだれることなく笑いを突っ込む姿勢は、ここ数年の27時間から完全に消えていたことだから、ついに面白い27時間テレビを見られたか、と思った。ただ、全編がめちゃイケスペシャル的なノリで、大半がめちゃイケのコーナーと空気で構成されていた上に、めちゃイケ恒例のネタが多分に含まれていた分、めちゃイケ見てないと笑えないんじゃないか、と言う点が結構多かったような気がする。岡女のカットインと加藤のマラソンはその最たる例。めちゃイケ視聴者にはオチが見えてしまってたし(その裏にはお約束の期待ももちろんある訳だが)、それ以外の人には単に寒かったり何やってんのかわかんなかったりしてたかもしれない。
そうすると、片岡飛鳥が全てをやるのはくどすぎた、と言う結論に達せざるを得ないと思う。何年か前に、メインパーソナリティを立てずに、いろんなタレントがとっかえひっかえコーナーを担当していた時(オープニングでいきなりとんねるずがマルチビジョンを壊した回)は、内容もノリもバラエティに富んでいて面白かったと思う。で、今年の面白さとそれがどう違うかと言えば、やっぱし今回はちょっと視聴者を選ぶ内容だったんじゃないか、と言うこと。例えばSMAPライブはきくちさんも取り込んで、音楽組のノリで作ってみたり(過去にはLOVELOVEあいしてると合同で年越し特番やってることだし)、いいともの時はナイナイをもうちょっと引いていいとも組に任せてみたり、そう言うのがもうちょっとあってもいいと思った。片岡飛鳥の面白さって言うのは徹底的に計算しつくされた面白さで、ハプニングがつきものの27時間テレビになると、もうちょっと不確定要素があってもよかったと思うんですよ。あと、フジテレビのさまざまな看板番組のコラボレーションだったり、特に首都圏にいるとなかなか見られないネットワーク局の頑張りだったり。そのへんが足りなかったかなぁ。
ただ、そう言ったくどさを差し引いても、今年の27時間は非常に面白く、総合完成度では間違いなく高かった。「みんなのうた」は問題外としても、それ以前の第二制作部の27時間テレビから比べても、やっぱり妥協が無かったと言う点で、非常に強力な番組だった。そう考えると、今フジで面白いものが出来るのは片岡飛鳥しかいないのか?と言う不安もある。ともあれ、ひさびさに始まる前から期待を持てる27時間で、終わった今となっては来年に希望が持てる27時間だった。面白かった。
で、wikipediaによれば、今回の平均視聴率は16.9%。16%を超えたのはなんとあの平成教育テレビ以来11年ぶり(って言うか平成教育テレビからもう11年経ってんだ…)。昨年の10.3%(27時間テレビ史上最低)から大幅に持ち直して歴代4位の結果に*1。やっぱしフジに感動はいらない。バカやってればそれでいい、と言う結果。

*1:ちなみに第1位は初回・1987年の19.9%、2・3位は2年連続の平成教育テレビ。この頃は瞬間最高視聴率も39%台に届くパワー。