logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

『グーグーだって猫である』。

1000円の日に行ってきました。場所は『TOKYO!』と同じくシネマライズの、前回は地下だったけど今回は2階の方。つーか『TOKYO!』の時に予告を見て、「来月の1日に見るならこれかなー」と思ってたのです。ネタバレにならない程度に書くと、ストーリー自体はわりと淡々と進んでいくので、落ち着いて映画を見るって感じじゃない人にはお薦め出来ないかも。キャスティングは誰を取っても奇跡的なくらいにハマってたんですが(上野樹里森三中の4人でずっと行動してるってのは最高だった)、いかんせん展開には大きな起伏は無い。終わって劇場を出る時に、大きく声を上げて「いやーよかったー」とかじゃなくて、「ふぅっ」と一息つくくらいでちょうどいい感じ。犬童一心の世界観が好きな人(でも『ジョゼと虎と魚たち』を期待していくとちょっと違うかも。監督は違うけど『亀は意外と速く泳ぐ』の上野樹里みたいな。)、大島弓子の漫画が好きな人、吉祥寺が好きな人、あと予告編での小泉今日子のキャラクターにハマった人にはオススメです。ああいう演技を小泉今日子にやらせると素晴らしいよなぁ。
個人的には「嫌いじゃなかった、けど家でCSで見た方が楽しめるかも」って感じ。昔の俺にあった、映画館をあまり好まなかった感覚が蘇ってきてしまいました。2時間座って集中して見続けるよりも、家のそれなりの画面でも、ベッドやソファに寝そべってリラックスして見たい感じ。実際、映画館にいる間も、通路側でかつ隣の席とか空いてたんで、通路に足投げ出して隣の席によっかかって見てたりしたし。気をすーっと抜いて見る映画だと思います。
あと、見てる最中に、id:jadedさんのところで大後寿々花の名前が上がったので、途中で「あれ、どこで出てたっけ?」と思ってたんですが、あんな素晴らしい配役にしてもらえるとは思いませんでした。『遠くの空に消えた』の頃の彼女はもういないけど、これからいい女優さんになっていって欲しいと思います。もう10年くらい前に『スワロウテイル』を見に行った時に、スクリーンの中の伊藤歩の危うさに惹かれました。彼女はあれと似たものを持ってる気がします。
評価は過去の表との相対評価で考えると、ちょっと辛めに、6.5で。『百万円と苦虫女』と同じところにつけておきます。前述の「感覚」と、タイトルロールであるはずのグーグーよりも、前に飼ってたサバの方がはるかに重要だったんじゃないか?と思わせられてしまい、ちょっとそこが残念でした。ただ、相変わらず季節の描写とか色使いとかは良かったです。
本当は同じ館(厳密にはXの方)で上映してる『ビューティフル・ルーザーズ』が3日までで、すぐに見られる状況だったのではしごしようかと思ったんですが、いろいろ済ませなきゃならない用事があったので早々と帰宅。今後の上映作品では『ボクらのミライに逆回転』は気になるけど、見に行くモチベーションが上がらない。『大丈夫であるように−Cocco 終らない旅−』はかなり見たい。あとマシュー・バーニー横浜トリエンナーレで出展中なので『拘束のドローイング9』がどっかで再演、とかいう話も聞いた。