logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

食のルーツ。

迷った挙句に新カテゴリ。人種・言語・性別など、社会学系で興味を持ったジャンルで書こうかと。過去にこの手の話題は大概テレビかウェブから話題を広げていってたので、「media」か「web」に突っ込んでたんですが、実際には話そのものはテレビやウェブの話で収まらないことが多いので、そういう時に思い出したように使っていきます。
BS日テレの『沖縄楽園スタイル うちなー亭』を見てて、琉球の宮廷料理を紹介してた時に、「トゥンダーブン(東道盆)」ってのが出て来ました。簡単に言ってしまえば、八角形の容器にいろいろなおかずをおせちみたいに詰めた料理です。中国から伝わったらしく、琉球王朝時代に、内地を含む海外の要人をもてなすために出されていたらしいです。
で、ぱっと見た時に俺が思ったのが、「これってクジョルパンじゃねぇ?」クジョルパン(九折板)ってのは韓国の宮廷料理で、八角形の容器に具がいろいろ入っていて、真ん中に置かれているクレープのような小さい皮に包んで食べる、というものです。まぁ、トゥンダーブンは真ん中にもおかずが入っていて、それぞれが独立しているのに対して、クジョルパンは周りの具を取って真ん中の皮で食べる、という風に、料理の構造からして全然違う。そして決定的に違うのは、トゥンダーブンは六角形のものもあったりするのに対して、クジョルパンは名前からして、真ん中の皮も含めて「九」で無ければ成立しない。
という訳で料理としては全くの別物なんですが、地理的に考えれば、韓国の宮廷料理は中国の影響を大きく受けているってのは、地理的に見ても自明のはず。なのでたぶんこの2つの料理はルーツは同じだと思うんですよ。料理の性質は違っても、あの独特な容器を見れば、偶然の一致というには出来すぎだし。誰かなんか知ってたら教えて欲しいです。古典的な中華に知識がある人なら、答えはわからなくても「これじゃない?」くらいのところはヒットしそうなので。そんな人がこのblogに辿り着くのかどうかは別として。