logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

クイズ界最大の夏フェス。

7年連続7回目の音響班チーフでした。

「500人入ってるハコで好きな曲かけられるなんてDJだったら何年かかるか」という気持ちでやってます。「abcってのは500人に俺の好きな音楽に付き合わせる場所だ」と言ってはばかりません。とはいっても大会中のセットリストはあまり変えられないので、大概休憩中とかになるんですが。今回、前半はryahatさんが「誰にも頼まれてもいないのに(本人談)」選曲してきた曲で、後半は夏フェス帰りの趣味全開の自分選曲で行きました。ryahatさんの選曲見た時に「スタッフ全員で必死に熱中症対策仰いでるのになんだよこの脱水症状起こしそうなセットリスト」と思いましたが(『Crazy Days Crazy Feeling』→『G.W.D.』って何だよ、とか)、後半の自分の選曲も踊りに行く曲ばっかりだったので似たようなもんでした(underworld『Scribble』とかLondon Elektricity『LON 8PM TYO 4PM』とか。さすがにabc準決勝〜EQIDEN決勝はみんな疲れてるだろうからスローテンポにPUSHIMかけましたが)。

震災の影響での延期自体はともかく、「よりによって8月の土曜日かよ…」という思いは、当日が近づくにつれて日ごと強くなってきてました。なんといっても、夏フェスシーズン真っ只中です。3月開催でも、過去にabcのためにライブ諦める、ってのはまぁあったんですが、今回は特に、最近知り合ったクラバーの皆様とのオフを泣く泣く蹴っての参加でした。前日の昼間まで本気でオフだけでも行って帰ろうか悩んでたくらい、音楽方面で重要な仲間たちと顔を合わせる機会を蹴るのは、本当に心苦しかったですが、翌日の仕事量を考えると諦めざるを得ませんでした。フジロックサマソニとかとかぶってたら発狂してたと思うので、それよりはまだマシな気がしますが。いやサマソニ行ったことねぇけど。(ていうかフジロック、やっと本番で出題された!と思ったら壇上高校生ばっかだったよ…後から某観戦者に「フジロックスルーだったからって落ち込みすぎ」って言われたけど、そんな後ろから見ててもわかるくらいリアクション取ってたか俺。参加者との距離感、という意味で大きな反省点。)

さらにいうと、2〜3月にかけてはクイズの方もハイシーズンで、大会が結構連続で開催されていて、頭がわりとクイズ寄りになってるので、そのままクイズモードで入っていけるんですね。対して今回は、FUJI ROCK FESTIVAL、WORLD HAPPINESS、SONIC MANIAと、直前3週は連続でフェス、さらに大会3日前はお台場合衆国で猛暑の中でZONEと怒髪天を1日で見るとか、ライブ三昧でした。さらにいえば、これは後々詳しく話そうかと思うんですが、8月11日に地域振興事業の一環でうちの地域でクイズ体験会なるものがありまして、それのためにフジロック翌週に2徹で200問以上作った上に当日の企画進行をほとんど1人でやって、もうクイズお腹一杯っすよって状態でした。しかもここ数ヶ月、自分が答える側に回れる機会はほとんど無く、最後にボタン触ったのは7月下旬の特快例会でした。skypeクイズすらいつやってるかわからないし、時期的にabc対策とかやってるだろうから安易に入っていく訳にもいかない。そんな状態だったので、モチベーションが上がるどころか、「なんでこんな時期にもう…」とかぼやくばかりでした。

だけど、EQIDENの1回戦が始まって、音を鳴らし始めて、舞台上でチームの一喜一憂を眺めるにつれ、「ああ、これも祭だ。すごい祭だ。しかも音は俺が回してる」と、そこでようやくテンションが上がり、音響班にはほとんどない休憩でも、上のような感じで選曲して、軽く自分で踊ってるくらいでした。例年は後半になるにつれて憔悴しきってるんですが、今回は熱中症対策で飲食物を普段の倍くらい持っていってたこともあり、例年ほどへろへろにはなってませんでした。ていうかこんな単純な方法で疲れが軽減されるんだったら次回以降もやっとこう。

そんなテンションの高ぶりはもちろん、優秀な音響班スタッフのサポートと、何より参加者の皆様なくしてはありえませんでした。実は今回、大会全体の音響が破綻する可能性すらあった大規模な機材トラブルに見舞われ、その対応により音響班が取れる唯一のまとまった休憩時間である「ペーパークイズ実施時間」で対応に追われ、そこからみんな体持つのかよおい、という状態でした。それでも、少なくとも音響班は全員、無事に完走しました(もちろん反省点もおおいにありますが、ミスが許されない音響においては、ベストを尽くせたと思います)。思えば毎年、3月開催で頭がクイズモードになってる時は、朝起きたくらいから「おっしゃ今年もぶちかましに行くぞー」という感覚になれるんですが、そうなるまでに今回はかなり時間がかかりました。しかしその分か、というかその反動でか、いつもより若干テンションが高かった感覚すらあります。

いい夏フェスだった。最後には心からそう思えました。

abc the ninth、及びEQIDEN2011、全ての参加者・スタッフの皆様に感謝します。