logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

gadget?widget?

上の記事書いてる間、つーか前々から気になってたんですけど。前までは、便利な小道具全般を指して「ガジェット」、特にウィンドウズ環境上で動作する小さめのツール系ソフトを指して「ウィジェット」(wi-だけに)と思ってました。ところがざっと調べてみると、少なくともPC環境やウェブにおいてはほぼ同義に使われてるみたいで。もともと英単語の「gadget」っていうのが、とりあえずIT用語辞典では以下のように説明されてます。

目新しい道具、面白い小物、携帯用の電子機器といった意味の英単語。IT分野では、厳密な定義は無いが、デジタルカメラや携帯オーディオプレーヤー、ICレコーダー、PDA(携帯情報端末)、多機能の携帯電話、携帯ゲーム機などのことを指す。

これに限らず、なんかアイデア系の小道具とか、それこそ大学時代は自分は自転車に乗れなかったので、キャンパス内をキックボードで移動してたんですが、そういうのを一般的な英単語として「gadget」と呼んでました。昔、アメリカでよく見てたアニメで『Inspector Gadget』ってのがありまして、こいつも要はいろんなへんてこな道具を使って捜査をするからってことで、この名前になったんですよね。日本でもニコロデオンあたりで『ガジェット警部』って名前で放送されていたはず。
で、「widget」は「web gadget」の省略形かと思いきや、ブログパーツとかに限らず、デスクトップツールとかもそう呼ぶ、スタンドアローンでも動くものもやっぱり「widget」とも呼べる、と。
つまり少なくとも「PC上で動作するもの」に関しては、2つの単語に明確な差は無い。しかし「widget」という英単語は、少なくともPC分野外では常用語としては存在していなかった訳で、「wi」はどこから来たんだろう、とやっぱり思ってしまう。前述の「web gadget」とするにしては、「デスクトップ系も含む」となると違うし、大体Googleなどの一部ウェブサイトでは「Googleガジェット」という名前を使ってる。Vistaツールバーが現れてからより明確になった「Windows gadget」も、Macでも「widget」と呼ぶ、という時点でやはり違う。調べたけど結局どこ行っても「同じものだからいいんだよ」的な答えしか出てこない。うーむ。と思いきや、やはり起源はWindowsGUIプログラミングにおけるクラス名かららしい。それが転じてMacでも言うようになったのかな。Linuxとかだとどうなんだろう。おそらく今は単語自体が(IT業界内では)一般化してるから、OSが変わってもそのまんまだと思うけど。
まぁ、明確に気になったきっかけってのは、クイズの機会で二度、これを答えさせる問題を聞いて、自分がボタンについてた時に「どっち答えればいいんだ?」と思って押さなかった、ということだったんですけど。この手の新語を出す時って、かなり慎重に定義しないと、仮に「実質同じものだからどっちも通る」という説明がなされたとしても、「その「同じもの」っていう裏づけはどこから来てるんだ」「「実質」って言ってる以上やっぱり揺れはありえるんじゃないか」とかいうツッコミが来ると思うので(主に俺から)、必要以上に気をつけないといけないと思うんです。今回も、自分で調べてやっと納得した、っていう感じだし。
…青杜君とかどう思うー?(見てないか)