logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

『下妻物語』。

1月に買っといて積読状態だったのを、仕事の合間に読もうと思って持っていったら、さくさく読めるので1日で終わってしまいました。ずっと読もうとしてた鈴木清剛の『スピログラフ』はなかなか進まないと言うのに。
表紙をめくると、「ロココであること」「ロリータはかくあるべきだ」と言う、野ばら先生のうんちくと言うかそう言ったものが数ページ。野ばら初心者の人はここでつまずいて読む気なくなると思います(実際自分もここから先に進めなくて積読でした)。ただ、ここさえ過ぎてしまって、ロココ時代のヨーロッパから現代の下妻にたどり着けば、あとは軽快で小気味のいいストーリーが続く。結構ページ数あるはずなのに、あれ、もうこんなに進んじゃってるの、と言った感じです。何しろ修飾がものすごく細かいので(そのシーンのムード作りには欠かせないんですが)、物語の内容としてはあんまし多くないと思います。
逆に、結構あっさりした文体から言っても、ストーリーの軽快さから言っても、昔からの野ばらファンの人には物足りないと思う。自分の場合、『それいぬ』とかも数ページか読んでつまずいてる状態ですからね。だから俺みたいなのにはちょうどいいんだけど、「こんなのじゃ野ばら先生の魅力はわかんない!」とか言われても言い返せないだろうなぁ。他にも書きたいことはあるんだけどとりあえず仕事行かなきゃならんので後回し。