logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

生きていくって難しい。

いやー、難しいですね。いろいろと。

11月のはじめ頃、ある仕事に応募をしていました。報道関係の制作会社です。

これまで、正攻法で就職・転職活動をしようとしても、うまく行った試しがなく、大概ずっと紹介だったり何だったりで、フリーランスとして生計を立ててきました。ところが、通信社でのインターン時代、テレビニュースの生放送の経験があったので、その経歴が引っかかったのか、珍しく「話がしたい」という返答でした。面談なども含め、これまで無かったような、ちょっとした好感触がありました。

およそ1ヵ月半が経ち、いわゆる「お祈りメール」が届きました。新卒ではないので、厳密にはお祈りでも何でも無いんですけど。


決まっていれば、来年春から、ニューヨーク在住になるところでした。


応募するにも、話を進めるにも、心の準備が出来ないまま、進んでいきました。今の生活を捨ててまで行くべきなのか。日本での生活はただでさえ孤独で苦しいけれど、まだ掘れば面白いところがたくさんある。それらから遠ざかることは、果たして出来るのだろうか。しかしそういった考えから、プロセスが進むにあたり、渡米にあたってどう準備すればいいか、生活設計はどうするか、そんなことまで意識する程度には、徐々に腹は決まっていました。

また、こんな時にこれでもかと、自分の好きな音楽で、いろいろな区切りがありました。クイズにしてももうすでに、プレイヤーとしては事実上休止状態。フェスは時期的なものだからどうしようもないとしても、旅行は渡米までにケリをつければいいし、数年くらい日本を離れたところで、あるいは永続的に向こうにいることになったところで、自分が好きになった風景は、そう大して変わらないだろう。本当に、年内に全ての決着がつきそうなところでした。12月頃からは、いろんな用事に一つ一つ出かける度に、「これが最後かもしれない」ということを意識しながら、ひたすらアクティブに動いていました。

その反面、過度に期待はしないよう、自分に言い聞かせてました。話が頓挫した時のショックが、あまりにも大きいだろうから。だけど、応募するに段階から、ある程度の覚悟が必要な事項でした。全く期待をするな、という方が無理な話でした。

メールを確認して、不思議と、ふっきれました。同時に、ずっとニューヨークでの生活を想像していただけに、はっきりとわかりました。


もう一度、ニューヨークにチャレンジしてみたい。


自分の中でこれほどまでに、ニューヨークへの憧憬が強かったことを、わかっていませんでした。いや、かつての自分にはあった熱が、形を変えて再燃した、といった方が正しいでしょうか。3年前に中学の同窓会から帰ってきた時に、「3年以内にチャレンジしなかったら、渡米はすっぱりと諦める」と書いたんですが、よもやこんな形でチャンスが来るなんて思いもしなかったもんで、もう一度だけアタックしてみようかな、と。

年内はもうふっきれて、遊び倒します。というか、どのみちそのつもりでした。年が明けたら、今までペンディングにしていた、翻訳会社や制作会社への登録・売り込み、春先に開講するであろう映画字幕講座への入学、そしてもう一度「最後」を意識した整理をするための旅行と、夏フェス参戦。それらが全て済む頃には秋になっているはず。

そんな秋を迎える頃に、ニューヨークで生活してみたいと思います。旅行ビザで滞在出来る日数は90日。最低でも30日は、ニューヨークで自活してみるつもりです。もっと早く行けばいいじゃないか、という意見もあると思います。実際、30日だったら、4月くらいにタイミングが出来るかもしれません。ただ、字幕講座が半年間あることと、もう少し時間が出来たことを踏まえると、これくらいの時期になると思います。それまではフリーとして仕事をしつつ、貯金を切り崩しつつ、スキルアップの期間にするつもりです。

向こうにいる間、街の空気を全身で吸い込んで、あわよくば、現地採用のチャンスをつかむ。運良く、就労ビザのスポンサーをしてくれる(ここ重要)仕事、願わくば映像の現場に近い仕事がつかめれば…雇用条件やビザの問題はありますが、少なくとも地球の裏側の東京にいるよりは、おおいにチャンスがあるでしょう。もし空振りに終わったとしても、その30日、ないし90日は、一生の経験になるはずですし、そこでダメだったら、諦めもつくでしょう。


「来年からアメリカかもしれない」このことは、今まであまり多くの人には伝えていませんでした。理由は単純で、決まらなかったら撤回するのが面倒だし寒かったからです。伝えていた人間は、ごくごく一部を除いて、当たり障りのない方々でした。言葉にすると失礼な書き方ですが、別に伝えた人・伝えなかった人を、いずれも軽視していた訳ではありません。直近で影響が出そうだったり、あるいは単にそんな場に居合わせたり、そんな理由です。もしも決まっていたら、一斉に発表するつもりでした(ここで本当に近しい人間に一歩先に連絡するかどうするか…とか迷ってたりもしてたんですが)。

長くなりましたが、ざっくり要約してしまうと、「皆さんにとっては大して変わらないことになったけど、自分にとっては軽い転機になりました。今後ともよろしくね」ということで。

しかし、そう簡単には行きませんね、やっぱ。