logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

2012.

とりあえず、恒例の参戦ライブ・イベント・フェスリストから。

45本。去年より1本減ですね。まぁ今夜カウントダウン行ったら追いつくことになるんですが。そして実は、9月の参戦数がゼロです。これにより、およそ3年に渡って続いてきた「毎月最低1本」という記録が途切れました。まぁ途切れる寸前までこの記録は意識してなかったのですが。

今年という年は、人生最悪の年、恐ろしいほどの挑戦を強いられた年、生命の危険すら感じた年、と言わなければなりません。

例年なら、自分は夏に強いんです。夏はフェスも多くて騒ぎまくって、明るくなるんです。逆に、冬は全体的に行動が縮こまってしまい、年の終りに一旦リセットしてチケットとかも取らなくなるので、音楽のみならずいろんなことの始動が遅くなりがちで、普段から外に出ないのに輪をかけて出なくなります。学校がずっと秋開始だったので、秋がどうも好きになれなかった余韻もあるんでしょう。

7月下旬、フジロック後くらいからでしょうか。原因不明の思考停止に襲われました。

会話をしたらすぐキレる。自分でもわかるくらいに理不尽な理由で。しかも自分の力で歯止めをかけることが出来ない。常に怒りが感情の大半を占めて、仕事にまで影響しました。毎年心から楽しんでいるフェスも、完全に自暴自棄な騒ぎ方になり、いろんなものをぶつける場所になり下がっていました。サマソニ初参戦も、ほぼ勢いで行ったようなものでした。

言葉で表すのは難しいですが…とにかく全てが辛い1年でした。誰にも相談出来ず、それ以前に誰かに会う機会もほとんど無く、9月頃にショック療法的にクラブに行ってみても、やはりダメだった。外食をしようとすると、常にイライラしているため、ひたすら激辛メニューばかり頼んでました。

こういったことがようやく引いたのは…10月くらいまでかかったでしょうか。それでも、何かのきっかけで「プツッ」と行ってしまうことがあり、ほぼ完全に引いたかな、とようやく思えたのは、11月に石垣と沖縄に行く手前でした。中旬から下旬にかけて行ったのですが、本当はこれも上旬に設定していました。それが、その数日前にまたもフラッシュバックが出てしまい、結果的に日程を遅れさせての旅程になったのです。

今こうして文を打っていても、あの頃の自分に何が起きていたのかわからず、何度も何度も「崖の向こう」を覗き込んでしまったことに、恐怖感がよみがえってきます。

ヘルニア治療で通っているペインクリニックになかなか行けなくて、行ったときに「こんな状態です」と話したら、はっきりと「初期のうつ病」と言われてしまいました。

それまでは、「うつだ」「落ち込んでいる」とかいうのは、口にしたらそれを認めることになるから負けだ、と思い、今までそういった類のことは絶対に口にしませんでした。少し嫌なことがあった程度で、軽々しくそういった言葉を使う人間も周りに多かったため、「本当にうつだったらそんなもんじゃねぇよ」とも思っていました。実際、本当にそういった症状で苦しんでいる人間も周りにいたので、余計にそういう思いが強かったのです。自分では、なんとか逃げ道を作っていました。

いざ自分に、本当の意味で、そういった症状が降りかかると、その逃げ道にも手が届かなくなるのだ、と痛感しました。自分では何も出来なくなるのだ、と。

いくつか趣味はある方なんですが、そんな中で、自分にとって「何はなくとも」という存在だった「音楽」にすら、ほぼ興味がなくなってしまったのです。これだけのリストがあるというのに、サマソニからLOFTまで約2ヶ月もの間、ライブ参戦が全く無かったのは、その前にチケットの情報を整理出来なかったり、それどころかPCの前に座る集中力が完全に欠落していたから。普段はe+の情報メールを手元でリストにして、というような形でスケジューリングをするんですが、そもそもPCが見られないんだから、出来なくて当然です。現場復帰もしばらくは当日券でした。行けるかな、行ける、行った、といった感じで。その同じ数くらい、睡眠がガタガタで開演回ってたり、終電逃してクラブイベントに行けず、twitterのTL見て羨ましがりながら、「どうしてなんだ、俺…」と思うことも多々ありました。

秋口のクイズの成績が全く振るわなかったのも、そりゃ頭が回ってない上に集中力が欠落してるんだから当然です。10月にサークルの企画を任されていて、タイミング的にここでやらないともう二度と出来なくなると思ってなんとか形にはしましたが、内心では逃げ出したかったくらいの状態でした。それだけに、12月のサークル企画の優勝は、企画者との相性を考えれば勝てる確率は高いだろうとは思っていたものの、実際に勝てたのは、憑き物が下りた感覚が強く、本当に嬉しかった。

テレビも、録画していた同じ番組をただただ繰り返し見るか、ぼーっとニュースを流しっ放しにしていました。今に始まった話じゃないですが、睡眠習慣もめちゃくちゃで、そのせいで外に出る用事をふいにした、といったことも何度もありました。こんな生活だから、どうにか人と会おうと思っても、約束が出来なかった訳です。

そして、楽しみにしていた旅行すら…こんな手の付けられないストレスを振るい落とすため、気力を取り戻すために計画していた旅行すら、「出発する気力も残らなかった」という理由で、延期しました。結果的に行けたから良かったものの…現地で意外と会う人や行きたい場所が多く、「何もしないために行く」つもりだったのが、実際にはやたらと忙しかったんですが、ようやく自然な笑顔が出るようにはなりました。ともすれば、親しい人間よりも、あまり会えない人達や、ほとんど初めて会うような人達の方が、そういうものを引き出してくれるのかもしれません。

そんな風に書いていると、今ではすっかり落ち着いた感じがしますが、一度見た崖の向こうに、ある日突然引き戻されるのではないか、と思うと、恐怖は止まりません。前述の通り、実際に秋口にはそういったこともありました。ただ、12月は風邪を3連荘くらいで引いてしまい、外に出ても普通に体調がすぐれないことが多かったです。その影響か、酒量は大幅に減りました。何も飲まなくても吐いたりとか、しょっちゅうだったし。

2013年は、ゆっくり休んで、決定的に何かを変える年になるかもしれません。それこそ、しばらく考えていた、シェアハウスへの引越しとか。音楽はamazonでCDをばしばし買いまくったりといった程度には戻ってて、珍しく年明けのライブ参戦予定とかを立て始めています。

夏の間、自分の計り知れないところで、いろんな方に迷惑をかけたかもしれません。本当にお詫び申し上げます。こんな奴ですが、来年もよろしくお願いいたします。長文乱筆失礼いたしました。だけど、これだけ書いても、あの恐怖は、到底文面に表せるものではありません。

2013年のキーワードは、「ゆるやかな変化」…でしょうか。