logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

第2回ダブルスNo.1。

調子に乗ってひさびさにクイズの記事を書いてみます。わかんない人にはすいません、っていつも書いてるんだけど、音楽にしても映画にしてもわかんない人には全然興味無い記事だよなぁ、と今さらながら気づいた。
【five-star】が終わってから、10月中は完全に燃え尽きて、南に逃げてようやく気力が戻ったと思った新型インフルもらってきてダウンしてるうちにいつの間にか11月。秋はどこへ行った?と思いながら仕事をぼちぼち進めつつ、ちょっとずつ記録集の作業に手をつけたり、映像の粗編とかしたりしてました。要するにやっと【five-star】の事後処理を始めたばかりで、参加者としてはクイズは全く気力は無かったのです。クイズの勉強とかしないので、問題を作り続けることが原動力だったんですが、「大会主催」という目標が達成されてしまったので、それもほとんどストップ。特快の活動も無かったので、要するにクイズ屋としては一旦終わったって感じでした。いや、完全に終わったって訳じゃないですけど、もう何年単位で積み重ねてきたものを整理した、という意味では、でっかい荷を降ろした、という感覚は強い。
そんな中でも、大会主催でお世話になったって意味で、「バナクラカップ」と「ダブルスNo.1」だけはエントリーしてました。前者は、あんな恥ずかしい負け方があるか、というくらい散々な結果。序盤の早押しで、暴発をかましながら何とか正解に辿りつくというらしくないプレーをかまし(「漫画家の西原理恵子」とか人名が並んで、「出身都道府県」と思って張って押したら「出身大学」と来て、やばいと思いつつも、サイバラ作品でとりあえず美大出身とは何度も本人がネタにしてた、それで生活範囲も書いてたから…と強引な類推で「武蔵野美術大学」を捻り出す。一応ファインプレーだったけど、サイバラじゃなきゃ確実に誤答喰らってた)、準決勝は狙い通り早押しボードに行けたものの、押して誤答を2回もやらかすなんて…(不幸だったのは、どっちも表記ミスだったということ。口頭だったら正解だった、というパターン)顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしてしまいました。
そして、怪我もあって外に出るのも億劫ながら、タッグマッチなので相方に迷惑をかけられないので、迎えた「ダブルスNo.1」。前回はりーやに大迷惑をかけてしまった大会。リベンジの意味でもう一度りーやと出たかったけど、向こうが超多忙ということで、ここで相方募集をしたら、約1名立候補があったためほぼ即決。しかし今回は予選のルールも厳しくなってるので、無理だろうと思っていた。受付終了ギリギリに会場到着、おそらく誰も予想がつかなかっただろう阪本と合流して会場入り。腕が衰えていると本人が言っていても実績はあり、お互いに得意ジャンルが被らないので、実はタッグとしてはわりと理想的。大盛況で会場がめちゃめちゃ混んでたのと、怪我でなるべく座っていたかったのもあり、全然挨拶とか出来なかった。【five-star】参加者にお礼して周りたかったのに、申し訳ない。
で、早速予選スタート。11ペアから4ペア、というすさまじい競争倍率の上、前回と違ってペアの片方しかボタンにつけない。さらにきついのは、予選の組み分けが6組しか無いということ。幸いにして5組目とかなり後の方の組で、問題傾向をしっかり聞いてから行けることにはなったが…1・2組目を聞いて、問題がほとんど合わない。逆に阪本はわりと反応している。上に書いたように「問題を作り続ける」ことが原動力になっていたので、2ヶ月近くも問題を作らずに音楽と海外ドラマ見てるだけだと、時事がほとんどわからない。しかし2組目後半〜3組目あたりで徐々に自分にも合って来たので、とりあえず阪本に先にボタンにつかせて、「リーチまでは5問ごとに自由に交代可能」というルールだったので、「(何が来るかわからないから)交代のタイミングでは毎回交代」という方針で行くことにした。
そんな訳でクイズスタート。押し負けを連発してしまい、あっという間に5問経過で自分の番、7問目くらいで運良く【five-star】用にも作ってた「戦場ヶ原」を正解して交代(正解したら強制的に交代になる)。その2問くらい後に「因幡の白うさぎ」について聞く問題で、「島根県」と来て阪本が点いた。阪本は島根出身、これは取った!と思いきや、「大黒様」で正解判定が出ず、「大黒天」と言い直すも誤答。正解はその元になった「大国主命」と、かなり惜しい誤答。最初は誤答したら「この野郎」と冗談めかして笑いを取ってやろうかと思ってたが、ちょっとそういう雰囲気でもなかったので、軽く肩を叩いて自分が解答席に座る。暴発だったら笑いにもなったんだろうけど。
さて、阪本の誤答により自分の正解も帳消し。ということは相方に頼らず、誤答無しで1人で戦わなければならない。かなり絶望的な状況にも思えたが、まだ序盤、リーチも少なく、さっきの正解で、とりあえず押せる流れかな、と感じたので、「要は3問取ればいいんだろ」と気持ちを切り替える。しかし大人数ではあるので、若干早めに動かなければならない。「中谷宇吉郎」「たをやめ」などと押し負けた後、「娘のクリステルは〜」と来たので、まぁ間違えようが無いだろう、と押して「クロード・チアリ」でまず1点。で、押し負けるけど結局思い出せてなくてラッキー、がいくつか続いた後、「〜発明した、粘着テープや包装紙などに使われる透明な薄い膜は何でしょう?」誰も押さない。いや、みんな答えは浮かんでるんだが、確証が持てないだけだ。1人で3問取るには、勝負するしかない、と意を決して押し、「セロファン」と言ってみると、正解音。周囲から「やっぱり」という声がもれるが、自分だってもっと余裕がある状況なら、こんな押しはしていない。残り勝ち抜け枠は1つだが、なんとリーチは自分だけ。行けるかも、と思った次の問題、「昭和43年、オリコンの週間シングルチャートが」で押され、思わず「しまった!」と漏らす。続く問題は「悪妻として有名な日本の女性で〜」自分には手が出ない。「朝鮮半島の住宅で古くから」よし点い…あれ?「日野富子」はともかく『ラブユー東京』「オンドル」と、得意ジャンルを連続で押し負けて、本格的に危ないと思った。
しかしまだリーチが増えただけ。後から「あれ2つ落として完全に終わったと思った」と周囲には言っており、大体こういう時はテンションが下がってわかる問題も手が遅れたりするのだが、不思議とこの時は最初から「一点突破」を貫き通していたせいか、まだ冷静だった。次の問題。「イングランドのプロサッカー「プレミアリーグ」で「三大ダービー」といえば〜」うわ、1つしか知らねぇ。ていうかよく1つ知ってたな俺。頼むから言わないでくれ、そしたらこの問題で決められる。「マージーサイドダービー、」次だ。「ノース」点いた!ほぼ聞かずに押した。けど最初の子音は「N」であり、知ってた1つのものではなかった。で、問題はこの1つが実はうろ覚えだったということである。本当にこれであってるのか?とにかく言うしかない…「マンチェスターダービー。」………正解音!
思わず大きくガッツポーズ。ここまでこのパターンで勝ち抜けたペアはいなかったため、会場も盛り上がる。そして横で見ていた相方の元へ。そして近くの知り合いともハイタッチ。つうかガッツポーズを右で振り上げたのと、このハイタッチで腕を伸ばしたりしたので、このへんで肋骨に響いた。しかし「戦場ヶ原」「クロード・チアリ」「セロファン」「マンチェスターダービー」って、俺が取りそうに無いのを結構取ってる気がする。この日はもう相方のために会場に着くまでが目的で、予選突破は本当に無理だと思っていたので、僥倖。ブランクもあったことから、「俺様強いぜー」とか思ってしまった(もちろんその瞬間だけだが)。
で、次はサバイバル。相当不人気だったらしく、6組中4組がラス抜け、にも関わらず面子がエグい。誘導で「何かご質問は」とあった時に「あるとしたらこのエグい面子は何だってことくらい」という声が出たくらい。で、直前に「落ち着いてやろう」と阪本に言ったのだが、これが失敗だった。この2人、得意ジャンルは被らないのだが、プレイスタイルがほとんど一緒なのである。つまりは「普通にやる=ローギアで回す」。2人とも誤答には相当敏感なタイプなので、必然的に指が遅くなる。さらに予選のような短期決戦では無いので、安易に勝負にはいけない。それで「3点」見送り、「レクサス」押し負け、「トロント国際映画祭」見送り、「タートルトーク」「蘇我入鹿」記憶障害。16点スタートだが真っ先に10点を切り、全く正解が出せない。koshi島が早いのと、リックが序盤でいきなり誤答して1人で苦しいはずのルックスがガンガン正解を出す。いい加減攻めよう、と2人して言いながら、突然飛んできた「加藤ミリヤ」を1人押しで正解。そしてここまで何度もあった「そうじゃねぇかな…」という空気の中、阪本が意を決して「トムラウシ」を正解。これで得点が回復し、なんとかボーダーに喰らいつく。本当に助かった。しかしことごとく押し負けを連発(知識量の差でもちろん俺より阪本が)。残り1組が脱落すれば勝ち抜けが確定、というところで、単独最下位は自分達。「昭和24年の映画『踊る竜宮城』の劇中歌で〜」なんだっけそれ、と思っていたら阪本が押し負けて、ルックスに『河童ブギウギ』を取られ、「だー美空ひばりだよなんで思い出せないんだそんなの」。「1982年に『フラクタル幾何学』を著し〜」フラクタル、あ、あいつだしまった!と気づいた頃には「マンデルブロー」をkoshi島に取られ、残り1点。「1851年に中国で建てられた革命政権で、洪秀全が率い〜」2人して押し負け。特に俺は歴史という時点で諦めていたが、高校でさんざんやったから珍しく守備範囲の歴史だったよ…「太平天国」取られ、ゲームオーバー。あーもうあと一歩だったのに。
敗因は前述の通り、2人ともプレイスタイルが慎重過ぎたことと、攻めに転じるタイミングを誤ったこと。あとはこれは言い訳出来ないが、問題の巡り合せ。上で「見送った」と書いた問題が後半に来ていたら、なりふり構わず押しに行ってたところだが、おそらく他の組もそうだっただろう。つーかルックスが1人で5問も取ってるのに、2人合わせて2問正解じゃ勝てんわな。
とはいえ、予選の戦いで手応えがあったのは大きかった。後の組でネコが相方の誤答からスタートして4問積んで勝ち抜けたけど、それくらい若い押しが自分にも出来てるって事だろうし(ちなみにネコはその直後に1問目ぶっ飛びというオチがついている)。まぁ要約すると、ものすごくひさしぶりに舞台上で強いクイズが出来たな、ということでした。しかもクイズやる気力なんてろくすっぽ残ってねー、という状態だったのに。とりあえず相方には「りーやともう1回出たいけど、無理そうだったらリベンジしよっかー」と言っておきました。ずいぶん上から目線だなおい。無理にでも出て来るきっかけを作ってくれて、ありがとうございました。それにしても、次回があるなら早めに相方を決めておかないと、今回あとちょっとでフルゲートだったな…。