logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

有言実行。

見て来ました。2本。
罪とか罰とか』は6.0。これはもう好みの問題だと思う。バッサリ言うけど、プロットが薄い。それをどれだけの小ネタで笑わせるか、と言った感じ。最初のうちは「あーうまいなー」とか言いながらケラケラ笑うんだけど、後半になるとなんか結局ギミックばっかじゃねぇ?って気になってしまう。後半の核心部分がやたら端折ってて、そこをもっと引き延ばそうぜ、って印象があった。成海璃子は初のコメディってことで、ちょっとケラ監督に遊ばれすぎたかなーと。

愛のむきだし』…評価が非常に難しい。不可能というより、別次元。
まず誰もが疑問視するだろう、「237分という長尺は果たして必然だったのか」。特に最初の40分は端折ってもいいだろ、と思うくらいだるく、前半休憩の時点では、観客のほとんどが「なんじゃこりゃ」というリアクションでした。しかし、後半の導入からすでに、何も起きてないのにすすり泣きが。これから待ち受ける深い悲しみを予感するかのように。その後は早かった。そして、冗長に思えた前半のシーンの一つ一つが、重くのしかかる。この頃には、相変わらず呑気がちの俺は、何度も吐きそうになってました。それくらい、心身にぐさりぐさりと刺さる。
時間を置いて、一つ一つのシーンを思い返すと、手法としては特に新しいことは無かったと思うし、それだけで完結させてもいいだろ、という場面も多かった(監督本人も「ショートならもうここで撮り終わってるよね」と語っている場面もある)。だけど、そんなシーンの数々を紡ぎあわせることによって、根底に流れる「純愛」というテーマの、最上級に残酷、かつ純粋な表現になる。
4時間弱、これは劇場で見てこその作品。DVDで家の落ち着いた環境では絶対に、絶対に同じ感情にはならない。大抵の作品はそうなんだけど、この作品は特に。
後日また書くと思います。ホラーやグロテスクとは全く違うショッキングな体験で、とりあえず何か書かなければとほぼ直感的に思って、携帯で打ってるだけなので、まとまりに欠けると思う。どこまで書いてもまとまることは無いと思うけど。