logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

映画な夜。

民放で見たい映画が連続でやってたので、夜から朝までずーっと見てました。全て旧作なのでネタバレ反転はしません。ってバレるほどのことは書いてないつもりだけど。

虹の女神 Rainbow Song』(邦画、ASIN:B000MQ51XS

去年の公開の頃にこのblogで触れておきながら、結局見に行かなかった作品。なので、地上波放送があると知った時点で、かなり期待してました。原作・桜井亜美、監修・岩井俊二、監督・熊沢尚人。もうこれだけで俺のツボにぐっさり。桜井亜美作品の映画化は『イノセント ワールド』をわざわざ借りて見たこともあったし。その前に日本映画専門チャンネルとかでやってたかもしれないけど、撮り逃してたかー。で、期待通りの出来でした。色使いが完全に熊沢ワールドで、とにかく素晴らしい。上野樹里のキャラ作りなのか、最初から最後までずっとジーパンかパンツかっていうのにこだわりが見えました。2人のセリフ回しも素晴らしかったし。まぁ強いて言うなら、相田翔子演ずる千鶴のくだりは映画オリジナルだと思うんですが、あれはなんかあってもなくても、という感じだったかなぁ。原作にもあそこまで膨らませてなかったと思うし。あとは映像会社に務める主人公が仕事場で苦労するシーンとかは、なんか昔を思い出して個人的にチクリと来るかなぁ、と。
ただ一つだけ、これだけは触れておかなければならないと思ったのは、原作の主人公にかかっている設定で、この物語の根底を流れ続ける設定が一つあるんです。原作読みたいと思った人のために、ここでは言いませんけど。それが映画では一切無かった!心象描写でカバー出来ていたし、映画として独立した作品として見れば全く問題は無いんだけど、これを排除したっていうのは、ちょっと違和感がありました。まぁ原作至上主義みたいに思われるのは本意では無いので、これに関しても「あってもなくても」程度のことなのかなぁ、と納得することにします。
とにかく、「色」が素晴らしい。これだけのために見ても損は無い。映像に関して気になったのは、劇中作である『The End Of The World』の色彩が、学生作品という設定なだけに、演者が自分達で考えて作ったとしたら楽しいなぁ、と思いました。さすがにそんなはずは無いと思うけど。この劇中作に関しても、原作と扱いが違ったりするんだけど、まぁそれも置いといて、と。
のだめの上野樹里しか知らない人間は見とけ。そして市原隼人好きは文句無しで見とけ。さらにいえば蒼井優の役どころがあまりにも蒼井優過ぎるので絶対に見とけ。評価は10段階で8.5。これまでこのblogでつけた中では過去最高です。

『ゴシカ』(原題『Gothika』、ASIN:B000XG9PX4

虹の女神』の余韻に浸っていたかったんだけど、すぐに他局で放送が開始したので。以前TSUTAYAの店頭で見て気にはなってた作品。気になっただけで見る気はあまり起きなかったけど。前半はただひたすら主人公に同情して、後半は二転三転するストーリーにハラハラして、という感じ。下に紹介する『クローサー』と違って、あらすじだけではストーリーは全く見えないので、気になったらやっぱり見とくべきだと思います。現に俺は「これどうやってストーリー成立するんだ?」というのが気になって見ました。評価は10段階で6。いや、面白いんだけど、金出して見るかなーと言われると。ていうかこれ以前に俺がハル・ベリー作品を見てなかったのに自分でびっくり。

クローサー』(原題『夕陽天使 so close』、ASIN:B000R8XA0W

間違いなくこれを見るために金を出す気にはならない(笑)えーと全体的に暗い作品やおとなしい作品が好みの俺なんですが、たまにこういうの見ると「うわーすげーすげー」とか思ってしまいます。香港企業に就職するためにはやっぱり面接でカンフーの腕前とか見せなきゃならないんでしょうか(見るところが違う)。というかカレン・モクがだいぶ老けてたのにショック。『天使の涙』から7年経ってんのか…『タイフーン・シェルター』のカレン・モク大好きだったんだけどなぁ。とりあえずヴィッキー・チャオがキレイです。ヴィッキー・チャオことチャオ・ウェイ。チャン・ツィイーとかと同世代なんですね。何度でも書きますよ、ヴィッキー・チャオ。あとはネットとかであらすじ見てもらって、映像を想像してもらえれば、大体その通りの映画です。けど「これはこれで面白い」ってのがあるんで、評価つけらんねーよー。開始10分で楽しくなれます。ちなみに英語版Wikipediaで見ると関連項目に「Girls with guns」とかいうミもフタも無い項目につながりますよ!映画としてのクオリティは決して低くは無いと思うんですけど、娯楽映画だよねこれは。とりあえずヴィッキー・チャオの最新作で日本との合作であるらしい『夜の上海』は、将来見るためにメモっとこうと思います。

そういえばナタリー・ポートマンが出てる方の『クローサー』見ないとなぁ。ちなみにこの後にこの前録画しといた『tokyo.sora』見ようと思ったんですが、本格的に眠れなくなるのでやめました。『虹の女神』はなんか書ききれてない気がするんだけど、もっと詳しく書くとすると露骨にネタバレになってしまうのでやめときます。