logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

the chronicle of team M。

abc/誤の裏話をお待ちの皆様、お待たせしました。このblogで話すこととしては最大のハイライトとなるであろう、「チーム松邸」の結成から出場までを書いていきます。大会自体の話はメンバーのことについてのみ言及していきますので、そのつもりで読み進めていって下さい。

誤2

「団体戦にどこからも出られないabc参加者を、せっかくだからsystem Fでチーム組んで出してあげたい」と考える。自分は特快で出るのが決まっていたにも関わらず。この計画は結局面子が揃わなくて頓挫。

誤3

Fでチーム組むとしたら…と面子をリストアップしていくが、やっぱり叶わず。というかこの頃のFはそうやってリストアップ出来るくらい学生がたくさん来てたんだなぁ…はぁ。

誤4〜天2

「松邸」という言葉がクイズ界に膾炙して行く中、「松邸でチームってのは?」という話が出てくる。天2に関しては特快で出ないなら出ない、と決めていた。しかし誤なら、当初意図していた「チームが組めなかった後輩達を救済する」というのが叶うのではないか。つーか天2でレギュレーション無しだったらどんな面子が組めたんだろう。しかし秋口にはなんとなく「サークル松邸」というのを意識して、いつもの松邸の集まりの度に「これ例会だから」と言っていたような気がする。活動自体はもう8年くらい続いてるはず。

12/05

チーム松邸の呼びかけをblog上で行う。意図としては、「路頭に迷ってる連中を、松邸という名の下に結集して、きっちり思い出を作ってあげたい」。とはいえスタッフなので実際にチームが出来てしまうとどうなのか、半信半疑。すると何故かあっという間に4人名乗りが挙がってしまう。これはやるしかないか。

01/20

誤5、エントリー開始。4人は確定しているが、最後の1人が見当たらない。2、3日中にエントリーしなければ枠は埋まってしまうだろうと考え、各メンバーに誰か引っ張れるかどうか連絡。しかし不発。まぁ埋まったら埋まったで良かったといえば良かったんだが、なかなか枠が埋まらない。結局、沖縄からメンバー誘致という最後手段に出て、なんとか5人揃ってしまう。正直な感想は「揃っちゃったよおい」。

01/27

「補欠エントリーするまでも無いが、枠があるんなら行っちゃえ」ということで、35チーム目のエントリー成立。メンバーはAT、M下、tksonic、n択、Miyax。誰が欠けても成立しないチーム。そしてこのエントリーをきっかけに、チーム松邸の全権をMiyaxに移行。スタッフが特定のチームに過剰に介入していると思われないために必要なことだったが、もうちょっと「みんなでメッセ会議とかメールのやり取りとかいろいろやって」とか言えばよかった。

01/31

裏abcまで1週間を切っており、それを過ぎてしまうと自分はもう対策をつけることが出来なくなるので、MSNメッセでの例会が活発になる。とりあえず自分に出来ること、ということで、全員に共通ペーパーを解かせたところ、ATがダントツで、あとはほぼ横一線。あとはチャットクイズや、AT先生のexcite翻訳ペーパーをチャットでやるとか。順番はとりあえず慣れてるポジションということでATが1番手、Miyaxが5番手ということで、あとは早い者勝ちで決めてしまう。そして個々のキャッチフレーズを決めるのに難航。

02/03

裏abc。誤のリハーサル中、単にチームA・Bとかでリハをやればいいのに、何故か俺がキャプテンの仮チーム「松邸」が結成され、支配人に煽られまくる。しかも2回誤問題に挑戦して、2回連続で俺の提出問題を引き、選定班と俺が苦笑。

02/22

京都旅行などで中断されていたメッセ会議が再開。キャッチフレーズや紹介文を決めにかかるが、ATだけいないので「後で回文書いてもらおう」という無茶振りをかます。そして前日例会のことも決める。さらにtksonicがビークルお面用の写真を集め始めるが、結局集まったのはギリギリだった。というかtkはこれがやりたくてチームに入ったようなもの。

03/10

TQCの沖縄合宿でボタンを借りるために、Miyaxがn択と接触。n択が当日前後に行って来いなので、ここで会えたのは大きい。

03/12

久栗杯のスタッフで京都に行ってる間にトーナメントが発表され、相当遅めの発表になる「チーム松邸」がどこに入るか気になる。最終的に決まった対戦相手はQUBESTと千葉大学。順調に行けば、2回戦で北大さえ乗り越えられれば、準決勝でRUQSに負けるくらいまではどうにかなるかも、と。そんなところまで勝ち進んだら観客から総スカン喰らうのは必至だが。この決定の直後に大阪でQUBESTのさまーに会って「勘弁して下さいよ〜」と泣きを入れられる。んなもん俺が決めたんじゃねぇんだからしょうがねぇだろうが。大会前日にはくろうさぎに「お手柔らかに〜」と低姿勢で書き込みが。

03/18

Aの例会にゲスト参加。帰りにAT、M下と何故かたく。4人で家に歩くうちに、「数日後にはこの10倍くらいの人数引き連れることになるんだよなぁ…」と、大会当日まで毎日思う。家では何故か発掘されたスクラブルをやる。中盤で俺が7枚使い切りで50点ボーナスを獲得し消化試合を確定させるも、ATがトリプルレターで「WAY」を2回も作って36点の大量得点という、初プレイとは思えないほどの超高等プレイ。あー危なかった。という訳で本格的に松邸結集開始。

03/19

昼ごはんは民芸で。「東京に来てクイズしかしないなんて邪道だー観光しやがれー」とか言いつつ、出るのが遅くてテンションがグダグダなので行くのは下北沢。DORAMAで「ロックンメガセッション」480円を発見し、ATが「これ買うなら100円出しますよ」M下「じゃあ俺も」てな訳で購入。おお、なんかチームらしいじゃないか。しかしMiyaxから入電、tksonicだけ連絡が取れないとのこと。tkに連絡すると「返すの忘れてた」「明日も作業で遅れる」…n択よりも心配になってきた。たくは途中で別れ、入れ替わりに何故か遊びに来たTM。4人でもうちょっとうろついてから洋食屋で飯を食い、家にはipが来る。TMは裏abcに参加してないのでいろいろ問題を読み、俺は制約上はセーフになる第2回久栗杯の問題を読んだり。あと「バカリズム升野クイズ1・2」とかやったり。ぐだぐだ。

03/20

この日はついに松邸メンバー全員集合…のはずなのだが、Miyaxとn択は無事に着くものの、近いはずのtkが全く音沙汰が無い挙句に、「財布なくしたorz」というメール。やっと5人揃って例会が出来ると思って、わざわざ部屋取ったのに…代わりに、この日に泊まるつもりで近くに来てたすーを緊急召還、tkの代役をやってもらう。うわーいずくからのスパイが。でもクリスピークリームをなんと2ダースも買ってきたので歓迎。やっと食えた。
事前に「全員最低100問ずつ持参すること」とアナウンスしておいて、あとはうちにある問題集をATに適当にチョイスしてもらう。俺は選ばずにひたすら読み続けるのみ。選定は禁止なので時事も構わず読む。やったことは1回戦対策として「10問以内に全員正解せよ」。やってるうちにノルマを1問ずつ下げて、7問以内で何度もつまづくのでそこを重点的にやってから、最終的には5問以内をやる。これである程度メンバーの実力とか得意ジャンルとかを理解しといて欲しい、という意図。そして持参してきてもらった問題で問読みを交代しながら、2回戦以降の対策としてチーム5人vs俺5人。「俺5人に勝てないようじゃ北大には勝てねぇぞ」「いや緑5人のチームってかなり強いっすよ」あとコース別も少しやる。そんなことをやっているうちに、部屋の使用時間終了30分前に財布を見つけたtksonicがついに到着、やっと5人がリアルで揃う。このレア度は僻地ーずを超越してるんじゃないか…。そして最後には見事にチーム松邸が家主に勝利し、めでたしめでたし。俺に負けてるようじゃ誤でまともな戦いなんて出来ないからな。
場所を松邸に移し、少しはクイズをするものの、すぐに飽きて面雀に移行。「島ア」(n択)「斬首だ一番!ドラえもん祭り」(M下)「勝てば天国負ければいつもの」(AT)など強烈なネタが完成する。そして地主が「自分が食欲が無いから、大勢いればちょっとは食べられると思う」と言って鉄板焼きを用意してくれる。メンバー総出で準備。本格的に合宿みたいになってきた。で、テーブルに鉄板焼きを置いて、全員が座れるはずは無いので、立ち食い状態に。これがあの「立食パーティー」発言の真相です。「今頃他のチームはすっごい対策してるんだろうなぁ」と笑いながらのん気に話したり、普通にドラマの最終回チェックをしたり。こんなチームが1つくらいあってもいい…のか?いやたぶん1つくらいじゃなかったと思うけど。
さんぺーが路頭に迷ってたので呼んで、神出鬼没の阪本と共に深夜近くに合流。低姿勢なさんぺーに対して残飯をもさもさと食い尽くす阪本。全然チームと関係無いすーとさんぺーの漫才が発生したり。つーか1回勝てば北大と当たるっつーのに。AT先生出題でフリバを適当にやって、さすがに明日に響くので強制消灯。去年と違って触媒がいなかったのと、そもそも媒体がパワーダウンしてたので、去年のようなカオスは発生しなかった(このへんはわかる人だけわかって下さい)。
「松邸」という名目で集まってはいるものの、メンバー間の接点は完全では無いはず。それがこの1日や、ここに至るまでの数ヶ月間に起こったいろいろで結束して、他のチームにも引けを取らない団結力が芽生えた、と思いたい。

3/21

いよいよ当日。普段ならここで気合入れの一つもやるのだが、この日はやらない。結局チーム松邸はグダグダのまま本番を迎えることに。いいのかこれで?いや、それでこそのチームか。川崎駅で別れて、あとは任せた。
そして迎えた本番。tksonicだけ別行動だったので、とりあえず受付を済ませて、全員揃ってることだけ安心する。で、スタッフとして大会を見つめ、いよいよIブロック、チーム松邸の出番。12対戦中の9対戦目でそろそろ空気がグダグダになってるところに、ネタの集大成みたいな3チームが結集。まずQUBESTのさまーと千葉大のくろうさぎが入ってくるなり殴り合ってる時点でもうコントだし。そしてずっと前から予定していたにも関わらず当日朝に完成したビークルマスクをまとって、チーム松邸の登場。いざ5人揃ってあれをやっているのを見てみると、想像していたよりもはるかにくだらない(褒め言葉)。本人達はお互いを見てどう思ったんだろう。つーか目とかどこにも穴を開けていなかったので見ようも無かったと思うが。あの殴り合いに参加してたらもっと面白かったのに。3チームが3チームとも出オチだったブロックはここだけだったので、まぁ成功か。けどQUBESTのTシャツはよく作ったよ。
んで当初の予定では大体どこのチームが来ても「構成員数だけは37チーム中最大」とか「他のチームの人間も大体抱きこんでる」とか言うつもりだったのに、よりによってこのブロックはうちに来たことあるのがさまーくらいしかいなかったせいか、Miyaxが「面雀と立食パーティ」発言に切り替えたようで。実況の灰色が「クイズサークルなんですかねあそこは」と拾ってくれたのが助かった。
さて肝心の戦いだが、QUBESTは未知数、にしてもさまーが引っ張るチームだから実力的にはどうか。となると千葉大だが、くろうさぎがあとの4人をどこまで調整してきたか。松邸は実力的には安定しているものの、戦略とか何も考えずに突っ走りそうなので落とし穴にはまる可能性が高い。まぁどうにかなるかな…と思いきや開始早々千葉大が「ストックホルム」「糸鋸」「空海」といきなり3連答。このルールは勢いがついてしまうと怖い。どうにか止めようとM下が押すが誤答。しかしこれで火がついたか、譲り合いなんて言ってる余裕も無く、どこでダイブしてくれるか不安だったn択が「代表」でまさかの1抜け、逆にどこで行ってもいいATが状況を見て早めに「テンガロンハット」で抜け。だが「税務署」で千葉大リーチ。まずいかな、と思ったらM下「キヤノン」正解。まだ追走出来る位置だが、次の問題で千葉大が点く。難易度から言って答えは出ないだろうと思っていたら案の定、だが1人が×を自由に使える状態なのは大きい。そして本当にどこで動いてくれるかわからなかったtksonicが「凱旋門賞」正解。後から聞いたらMiyaxも押してたらしく、「あそこで押し勝ってたらきっと負けてた」俺もそう思う。んで視界ゼロでイラついたのかMiyaxがお面を脱いで、「打ち水」でゲームセット。いやーこれがあるから誤は怖い、と自分が特快で出た時にヒヤヒヤものだった阪大戦を思い出す。しかし最後にMiyaxが点いた時に「点いたのはQUBEST…じゃない、松邸!」とか、勝った後のMiyaxのコメントが相変わらずtksonicプロデュースのノープランコメントだったので最後までグダグダ。
で、abcの方は、通過者は5人中ATのみ。n択はブランクがあっても去年のペーパーなら抜けられているはずなので、来れば抜けるんじゃないかと思っていたのだが…Miyaxは去年抜けてるし、M下は一昨年ボーダー付近まで迫ったし、少なくともtksonic以外は誰かもう1人くらい抜けてもおかしくないと思っていた。立場上の問題もあったが、ろくに対策をつけてやれなかったのがいまだに悔やまれる。問題面でどうにも出来ないにしても、対策方法を伝えたり、在京組でもっと会う機会を作ってやれたはず。監督としては失格だな…と思わざるを得なかった。あとATが5位だったのを誰よりも残念がっていたのはうちらだろう、とか言ってみる。ATは危なげなく2Rを抜けるが、その間によりによって「桃太郎電鉄」正解。もちろん作ったのは俺だが、その場に松邸メンバーがいるのがいくらなんでも出来過ぎ。「10by10行くので強い人は来ないで下さーい」とか吹聴してる時点行くのはup-downだろうと思っていたが、まさかの惨敗。しかも5人中最下位なんて、あまりにも信じられない光景だった。自分が最終年度で必死でやった人間なので、最終年度の参加者が負けるのを見る度に思うところが…。去年は前日松邸を回避したTMoperaOが決勝行ったし、去年泊まって今年は回避した櫻庭がup-down抜けてるし、何か呪いでもあるのかと…でも去年はさんぺー、ルックス、リッキィと泊まって、2人タイムレース行ってるんだよなぁ。まぁ、ATに関してはペーパーが6位じゃなかったことでモチベーションが下がったんだろう。そういうことにしておこう。
いろいろ思うところがあるが表情に出さないまま2回戦、相手は北大と開成と、ほぼ想定通りの面子。北大が5番手につながったらそこで終わりなので、それまでにどうにかなるか。しかしインタビューはよりによってアドリブの利かないn択に振られてますますグダグダに。まず1問目は開成・S本君が当日問題でも無いのにまさかの年号押しで、北大と松邸の出鼻をくじく。続いてATが「カーソル」を正解、さんぺー正解で全員2番手、と思いきやアクアブルー誤答でリセット。だがさんぺー、アクアブルー、Y田君と一気に3連答でリッキィへ。「アイーダトランペット」で勝負行ってくれ…と思いつつ願い届かず、「シャトーブリアン」をM下が誤答しリセット。もう予断を許さないと判断したか、ATが「河野洋平」で取り返す。直後にリッキィのボタンが点き、松邸にとってはワーストケースシナリオか、と思いきや早まって「ドイツ」誤答、リセット。2×ながら、今度も2連答。M下「リチウム」正解で追いつくも、Y田君が「マナスル」正解で再びリッキィへ。そしてtksonicが「オープンフレーム」で動いた。残りがn択・Miyaxなら、まだ逆転の可能性は十分にある。ここで開成・K下君が惜しい誤答でリセット、ここもすぐに取り返す。3チームとも、1番手がしっかり仕事をしている。だがついにリッキィが「律詩」正解で、キャプテンへ。もうダメか、と思いきやn択が点けた!「…TOP?」これでもう決まってしまったようなもの。北大が当然のように「マーティン・ルーサー・キングJr.」を正解して終了。n択はただでさえ緊張しやすくて、「テロップ」だって琉大例会なら何でもなく出て来る、と後悔していたが、キャプテン相手にボタンを点けて、勝負どころをきっちり押さえただけでも立派だったよ。けどせっかくちんすこう用意してたんだったら投げようよ。終始グダグダだったインタビューも、最後はAT先生に閉めて頂いて、チーム松邸の誤は終わった。
「グダグダ」という言葉を何度使ったかわからないくらいグダグダで押し通し続けた松邸だったが、さすがに全員誤は経験しているだけのことはあり(n択は4大会ぶりという、おそらく他にはいないくらいのブランクを抱えての出場だったが)、きっちり仕事はしていた。しかし最後には北大の結束力に屈する形になった。決勝まで行ってくれて、個人的には本望です。そしてほとんど望みが無かったこんなチームに願いを託した5人のメンバーと、当たってくれたチーム達に感謝。

今後は?

来年の団体戦は「やらないはずが無いだろう」ととりあえず考えといて、「チーム松邸」の今後。例えば天3みたいな大会があって、松邸常連で9人集めるとしたらどんな面子になるんだろう、というのは気になることは気になるけど(前回優勝のAのメンバー見ると、「常連」と言えるレベルが5人、「3泊以上したことある」だと8人いるんだよな…)、俺はチーム戦は「中央特快」以外のチームで出るつもりはありません。大学クイズ研には全く無縁だった(というか不可能だった)俺にとって、絶対的に帰属するサークルというのは「中央特快」だし、9人だったら今でも揃うんだから、実力的に他に強いチームが作れるとしても、特快以外でチームを組むことは考えられません。
最初の方で書いた通り、もともと「チーム松邸」というのは、「事情があってどこからも出られそうに無い面子を助けてあげたい」という思いで呼びかけたものです。だから、うちに何度か泊まってて、来年どこからも出られそうに無い人達がいるのなら、また「チーム松邸」は復活するかもしれません。俺がうちを開ける限り、例会はずっと続いていきます。今年は平均年齢が上から2番目だったので、来年はルックスとかを中心に下から2番目を目指してみるとか。相変わらず間違った方向にばかり進もうとするチームであることは変わらないと思います。あくまでもサークルじゃなくて「松邸」なんだから、優勝目指すなんてバチ当たりだよ。
忘れた頃にまた現れる。それが「チーム松邸」だと思います。こんなチームを受け入れて下さった他のスタッフの皆様、他の出場チームの皆様、心より感謝致します。