logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

今さらfansub。

まぁまずfansubが何か知らないって人はWikipediaでも見てきて下さい。
自分はアニメは全く興味が無いんですが、YouTubeでよくfansubつきのPVに当たったりします。で、少し見てたら、そのクオリティの高さにびっくり。著作物を無断で再配布してるんだから当然違法なんだけど、にしても驚くわ。いつ消されるかわからないのでURL書く意味は無いので、曲名だけ。
まずm-flo loves melody.&山本領平の『miss you』。これは英語字幕のみなんですが、英語詞を青、日本語詞の意訳を黄色で示している。こうやって文章に示されてるのを見ると、曲中に両言語がいかにシームレスに両言語が使われているか、はっきりとわかる。特にこの曲はこのジャンルにしてはスピードが非常に速い上に、3人もの声が交錯しているので、わかりやすい。リリック、リズム、ライムなどが命のこのジャンルだから許される、というレベルの使い方。日常会話でこんな話し方されたら嫌だからね。10年も通ったインターナショナルスクールが大嫌いなのはそれが原因だし…って話がそれた。
その後に見たのがBONNIE PINK『A Perfect Sky』。よくあるパターンの、「原文・ローマ字・英語意訳」というもの。YouTubeのクオリティではよく読めないくらい英語意訳のフォントが細かくなっちゃってるんですが、原文とローマ字の後ろに効果がかかってて、どこを歌ってるか、カラオケの歌詞みたいにちゃんとわかるようになっている。PVのfansubの王道、っていうのはわかってるんだが、画面上に異なる性質の文字情報が3種類も乗っていて、しかもそれが実際のコンテンツを邪魔していない、っていうのが常々すごいなぁと思う。さらに、いちいちエフェクトかけてるのが、どれだけ時間かかるんだって話で。After Effectsでオブジェクト一つずつ作って、とかしか思いつかない俺には気が遠くなる*1。まぁAMIGAとか持ってるような人達がやってるんだろーなー…と思ってたら。
Tommy Heavenly6の『Lollipop Candy BAD Girl』*2。曲自体が10分以上あるんですが、fansub版はYouTube限界の9分59秒*3。エフェクトの芸が細かすぎて、むしろ最初からこういうPVなんじゃないかって思わせるような。まずフォントが曲に合わせてドレスアップされてて、さらにこれも日本語詞があんまり出て来ない曲なんだけど日本語で歌われる部分は縦に表示され、ローマ字の部分には☆が出てきたりおばけが出て来たり。やーもう作業量考えるとますます気が遠くなって感動した。一見の価値はあります。
人が作ったものに乗っかってるって意味ではたしかに違法なんだけど、ここまで作り込まれると、すでにこれ自体が創作物であるということは揺るがないはず。すごいなぁと思うと同時に、どうやってやってるんだ、っていう思いの方が強い。作品作る時にいつも字幕やエフェクトで大変な思いをしてたので、自分が考えうる方法でこれを作るとなると発狂しそうです。ウェブで軽く調べただけでは技術面までは突っ込めなかったので*4、ぜひやり方だけでも知りたい。別に俺が職人になるとかそういう話じゃなくて、技術を学びたい。専用マシンとかしか無いのかなぁ。渋谷の石橋楽器EDIROLのDV7-DL[G]とか見る度に惹かれる訳ですが。バリバリに作品作ってた頃ならともかく、今あれを3年ローンで買う理由はさすがに見当たらないなぁ。買ってレンタルブース作って人に貸し出すとかならともかく。
…とか書いてからひさびさにAfter Effects立ち上げていじってみたら、根本的に使い方を覚え直さなければならないことに気がついた。3年使ってないとこうもすっぽりと忘れるものなのか…まぁ使ってた頃もPremiereで事足りてたからなぁ。

*1:卒業制作の字幕は一つ一つPremiereでタイトル作って同期させました。それだけでも気が遠くなるような単純作業だったのに。しかもそれさえ無ければレンダリングの時間がたぶん30分の1くらいになってたというのに。

*2:実際にはBADの前後にハートマーク。

*3:つーか10分以上のファイルが上がってるのも見るんだけど、あれは何なんだ?まぁもっと昔は30分のファイルとか上がってた訳ですが。11PMナム・ジュン・パイク特集がフルで上がってたのは感動した…。

*4:まぁ技術はいいとして、やってることはものすごくグレーだしなぁ。