RYDEEN。
日常のことを書くにはあまりにもいろんな意味でぐったり来てるので。
とりあえず『RYDEEN 79/07』を着うたフルで買いました。着うたフルなんてあまりに使い勝手の悪いメディアなので、初めて買いました。だけどiTMSで買おうとしたらなんかクレジットカード情報が古いのになってて、修正しようとしても何故か入力画面に進めない…アンインストールしてからもう一度、とかいう気力も無いのでとりあえず今はこれで。
特に坂本がネット配信にこだわるのはわかるけど、これだったら500円シングルで出してくれたら買ったよ。それに、公式サイトを見ればわかるけど、様々な供給元にまたがってる割には、それぞれの供給元があまり信用出来ない。いつも使ってるオンラインストアで、ってことなんだろうけど何がが嫌かって買ったところによって規格やライセンスなどがバラバラだから、持ち運びも難しく、とかくメディアとしての使い勝手が悪い*1。
例えばcreative commonsなどに提供してしまうか、もしくはレーベルのサイトで限定配信とかにして欲しかった、というのが本音*2。何らかのライセンス制度は必要だが、現状のライセンス制度でちゃんと機能しているものはやはり無くまだまだ発展途上である、というのは本人達が一番よくわかってるだろうし。しかしそうするとどうやって課金するのか、って話になるよな。うーむ。
ネット限定配信にしてCDメディアでは出さないことによって、今いろいろとうさんくさいオリコンなどのチャート類に載らず、そんなところで話題にされずに済む、という大きなメリットがある*3。しかし、「28年ぶりのRYDEEN」という作品の性質を考えると、28年前にリアルタイムで聴いていた世代にとって、「ネット限定」という伝達方法は少し厳しいのではないか、と。まぁYMOのファンって当時から一歩先に行く人間が多かったから、ネットの使い方がわからないファン層は他のアーティストと比べたら少ないかもしれない。だが『RYDEEN』ほどの曲となると、当時ライトリスナーだった層でも気になるだろうし。
YMOは3人が3人ともがもう長きに渡って「アーティストの権利」について声高に発言してきた人達だから、それがあっての今回の決断なんだと思う*4。けどやはり現段階では、「試み」の域を出られないですよね。「試み」の積み重ねで定着していくものは間違いなくあると思うし、みんなそれを信じているんだろうけど。
我々リスナーは見守っていくことしか出来ないんだろうか。JASRACのしがらみから解放された世界を求めて。
