logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

テレビで映画。

CSなどで映画を見始めてしまうと、終わるまで何も手をつけられない。映画を邪魔されるのは大嫌いなので、話しかけられるとイラッと来る。そんなこんなで偶然見た映画や見たかった映画などをたくさん見たり録画したりしているのだが、ほとんどが録画したまま手付かずである。そうやって腰を据えて映画を見る時間が取れないから。しかし今日だけで『ヴァージン・スーサイズ』『容疑者 室井慎次』『トレインスポッティング』と3本録画する。これらは全部過去に見た映画だからまぁいいとしても、いい加減『レザボア・ドッグス』『リンダ リンダ リンダ』みたいな録画しっぱなしの映画をどうにかしたい。やっと『花より男子2』の第1回を見て、あと2作くらいドラマも消化してないし。そろそろ今日中に『瑠璃の島07』を見たい。「積読」の映画版って何て言うんだ?そんな中、偶然見てしまった映画3本。

『終わりで始まりの4日間』(原題『Garden State』ASIN:B000E9X06I)。

日本未公開。ナタリー・ポートマンが好きでそのまま見た。ストーリーはありきたりといえばありきたり。ほろ苦さの残るいい映画だったが、似たような映画はたくさんある。それ故に未公開だったのだろうが、こうしてテレビでやっていれば確実に見る。日本は映画館の入場料が高すぎるから、こういう映画はなかなか辿り着かないだろうが、確実に映画が娯楽として消費されるアメリカでは、こういう映画がたくさん作られるだろう。特筆するとしたらやはりナタリー・ポートマンの役柄の奔放さか。アミダラなんかよりも確実に活きる役柄だと思う。そういえばこの頃のナタリー・ポートマン作品は日本では『クローサー』が公開されてたような。

『素顔の私を見つめて…』(原題『Saving Face』ASIN:B000CRRCCU)。

これも日本未公開?英語と広東語が混ざり合うチャイナタウンで、レズビアンの娘と高齢妊娠の母、そして移民としての誇りを描く。大学時代、自分の周りにはこういう映画から飛び出してきたような移民の学生がたくさんいて、活発に意見交換を行っていた。もしこの映画が学生時代に公開されていたら、これもまた寮内で論壇に上がっていただろう。だから見た感覚としては、ストーリーがどうとかいうよりも、懐かしかった。日本では自分ほどこの設定に親近感を持てる観客は少ないだろうから、未公開だったとしても納得は行く。だけど、アジアン・アメリカン映画としてエポック・メイキングだった『ジョイ・ラック・クラブ』から10年以上過ぎて、今何を見るべきかといえば、より描写が克明だったこれかもしれない。

『白いカラス』(原題『The Human Stain』ASIN:B0001X9D54)。

これも移民ものといえば移民ものか?どうも俺の好みが出てしまう。「マイノリティ」という存在を肌で感じるからこそ、こういう題材に傾いてしまうのだろうか。メジャーな映画にそれほど明るくない自分だからこそ、アンソニー・ホプキンスニコール・キッドマンという豪華なキャスティングについても、特に先入観無く見ることが出来た。全体的に救いの無い映画なんだが、クライマックスにかけての描写は本当に慈悲も何も無い。原題の『The Human Stain』=しみの如くこびりついて離れない人間の天命を描ききるには、たしかにこういう演出は選択としてアリなのかもしれないが。

興味を持った人はTSUTAYAでDVDでも探してみて下さい。個人的には2作目が一番のオススメです。