logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

世界陸上8日目。

旅行中にぼちぼち世界水泳を見てたりしてて、世界陸上の方はろくに見てなかったんですが、今日はマラソンだったので見ました。で、マラソンが終わったら軽く寝てしまい、目が覚める頃には夜の競技をやってました。
それで、日本の選手ばっか映し出す上に、明らかに逆転のチャンスなんてある訳無いのに「まだメダルの可能性が」とか妄想のような実況をしてる日本の報道に嫌気がさしたのと、大抵こう言う時って日本選手が活躍しそうな競技しか放送しないので、ウェブキャスト無いかなー…と公式サイトを見てみました。そしたら現地時間16時から、現地のラジオを英語でウェブキャストしていたので、テレビの音声を低くしてこっちを聴きながら、さらに各競技のライブ更新を見ながら観戦する事に*1
で、日本の地上波ではトラック競技ばかり中継してたけど、その裏では男子走り幅跳び決勝もやっていて、ラジオの方では折を見てこっちの中継を挟んでました。で、途中まで見てると、アメリカのDwight Phillipsが1本目いきなり8.60mと言う記録。しかもあとの5本は全て記録無し、にも関わらずなんとこの1本目の記録がこれ以後抜かれる事がなくそのまま金メダル。なんじゃそりゃー。で、2位は2本目は8.11mだったものの、3本目で8.34mと大きく水をあけたガーナのIgnisious Gaisah。
しかしそれ以上にドラマチックだったのが、地元・フィンランドのTommi Evila。最初の2本が記録無しで、3本目は何としても8m台が出ないと、上位8人の脚きりで失格扱いになる…と言う正念場で出た記録が8.16m、一気に3位浮上、望みをつなぐ。かと思えば4本目スペインのJoan Lino Martinezに8.24mで追い抜かれる。Evilaの個人記録は8.25mで、これに匹敵する記録を出さなければメダルの望みはなくなる…と言った次の5本目でなんとぴったり8.25mを叩き出す!最後の6本目は記録無しで、残る3人のうち2人はもうメダル確定。次のフランスのSalim Sdiriが記録を更新してくると蹴りだされる。この時、映像なしで音声だけでもわかるくらいの重い静寂がスタジアムを包み…出た記録は、わずか4cm及ばず、8.21m。この瞬間、開催国初のメダル獲得に、スタジアムが狂喜乱舞する様子が、ラジオからはっきりと伝わってきました。テレビでフィールド見るより興奮してた気がする。*2
あと驚いたのは、これはテレビでも放送されてたけど、女子4x400mリレーでジャマイカがバトンを落としたにも関わらず、わずかに0.09秒差でワイルドカード通過と言うギリギリの展開。第1組で最後の最後でベラルーシに差しきられて4位に終わったドイツにとっては大きな痛手になったな…と思いきや、なんと第2組でダントツだったアメリカ、テイクオーバーゾーンでの待機ミスがあったらしく、失格処分に。ライブ更新を後で見返してアメリカに「DQ」って出てたから思わず「え!?」と思ってしまいました。男子4x100mリレーでも予選失格で、またも悲劇が…女子リレー、これでロシア対アメリカの頂上決戦はなくなってしまいました。いやー慎重に見続けないと何が起こるかわかりませんわ。
あと余談。ネットラジオでは1時間おきに現地語でのニュースが入るんですが、フィンランド語ってスペイン語やポルトガル語のような、南米・南欧語圏で聴かれるような発音でちょっと驚き。地理的に考えて、フランス語かドイツ語に近い、もっと硬めのイントネーションを想像してたんだけど。

*1:ネットラジオだけに25〜40秒ほどのラグがあるので、実際の競技中はテレビの方の音声を上げてたけど。

*2:ちなみにこの後はGaisahは26cm差を埋める気にはならなかったのか、6本目を跳ばず。Phillipsも金メダル確定だからパスするかと思いきや、さすがに記録1本のみってがまずいと思ったのか跳びに行ったものの、タイミングが合わず走ってしまい記録なし。どうしたんだ一体。