logic system continued.

http;//d.hatena.ne.jp/hello-m/ ではてなダイアリーで12年間書いてたブログ『logic system』から引っ越してきたので、その続き、という意味での『continued』。

abc〜かく戦えり〜・Pt.3

【大会当日】
朝方、常備薬に加えて、皮膚炎を抑えるために普段は切ってるステロイドと、眼精疲労のためにビタミンB1を飲む。実は大会5日前に、体調管理のために追加で処方してもらっていたのだ。それから、カフェインが入っていると集中力が高まるので、アイスコーヒーを1杯飲んで、荷物にはエスタロンモカとユンケルを入れておく。体調面から叩いておくのはさすがにやり過ぎなんだろうか。本当は今日のために、髪を切ったり、洋服を買ったりとかしたかったけど、時間も金も無い上に、そんなことしてる場合なら問題覚えてろって話だったし。
予定通り、8時半に家を出る。「今、この段階で最も大事なことは、新しいことを覚えることよりも、すでに知っていることを忘れないこと。記憶違いなどを犯さないこと。みんなそれを肝に銘じて、abcのペーパーを抜けるように、誤2に出る人は精一杯活躍するように」と、自分に言い聞かせるようにして全員に気合を入れ直し、いざ国立へ。南武線の車中で問題を読もうとするが、いい加減緊張がピークに達していて、情報が全く頭に入って来ない。これでは記憶の確認どころではない。とりあえずミントガムを何度も噛みながら、気持ちを落ち着かせようとしているうちに立川に到着。乗り換えようとすると東北からやってきた米谷が合流。「ああ、中央特快は国立には止まらないんだよな」などとみんなで言い合いつつ、中央線快速に乗り換え。
国立に着くと、喜多がすでにいたので一安心。前夜になって待ち合わせ場所を変えたいなどと電話してきたので、いろいろあってかなりいきり立っていた自分は「いいから最初の指示に従え」と半ば叱りつけるような口調で返してしまった。ちゃんと国立で合流できたからよかったものの、少し申し訳ない。ともあれ、大須賀、喜多、そしてほどなくして高村と合流。誤2の予選で当たるかもしれない開成学園の土屋君、system Fに来ている茶畑君にあき坊、九州から来ている毒路やカステラなどとも話す。さらに早稲田勢を見つけたので、まあくんこと石野をつかまえて今日の展開について話す。名大OBの「元祖・野武士」こと望月さんがいたので、大須賀をつかまえて「うちのnobu氏です」と紹介する。戦いが始まってしまえば全員がライバルだが、今はまだ仲間同士。気がほぐれる。
遅れて来た峯が着き、誤2のメンバーが揃ったので会場へ移動。するとあき坊と毒路が「わたしたち身寄りがないんでついてっていーですか?」断る理由など無い。談笑しつつ一橋大学に到着、5人で受付を済ませる。誤2統括の日高さんに大須賀の「もしーん」と言うネタについて「俺も笑い飯好きなんだよ」ツッコミが入る。しかしなんとこの時点で渋沢から「間違えちゃったー。まだ武蔵境」と言うメールが。時間的に間に合うかどうか微妙である。心配ながらも、abcの方の受付も全員で済ませ、教室に入る。
会場に入った瞬間、全身に一気にプレッシャーがのしかかってきた。ここまで来て、絶対に予選を落ちる訳には行かない…国立駅でどうにか気持ちをほぐしたのに、張り詰めた気持ちはもう止まらず、「どうしよう、どうしよう」と、昨日会ったばかりのかをるちゃんや、大垣北高校の連中などにすがりつく。インタビューと称してビデオカメラを向けられたので、「去年、予選を落ちているのは自分だけなので、今年はなんとか予選を通って…あとは悔いの無い戦いを」とコメント。「ライバルは?」「我々を関東nobu氏軍団と名乗らせるきっかけを作った野田修平です」スタッフをライバルに回してどうする。しかしこんなところで誰がライバルだなんて言ったところでしょうがない。abcはあくまでも、去年の予選落ちから1年間くすぶっていた自分を打ち破れるか、つまり自分との戦いなのだから。
(続)